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スーパー戦隊 バトルロワイアル Part6

1 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:27:56 ID:dzgAAA5K0
当スレッドは、スーパー戦隊シリーズの登場人物でバトルロワイアルを行うという企画です。

※注意

・このスレはあくまで2次創作であり、本編作品等との関連性はありません。
 また、スレの性質上ネタバレを多く含んでいます。
・投下されるSSの中には、ヒーローの敗北、死亡等の残酷な描写が含まれたものもあります。    
  
以上の点を注意して、閲覧して下さい。
なお、進行はsageでお願いします。



青き水の星、地球に刻まれた31の戦いの記憶。
今宵、その中から42人の戦士が選ばれた。
ロンの企みにより、宴に集められた彼らを待っているのは、
希望の明日か、絶望の明日か―――
その行方を知る者は、まだいない

2 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:28:50 ID:dzgAAA5K0
まとめサイト
http://homepage3.nifty.com/w-end/index.htm

スーパー戦隊バトルロワイアルinしたらば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/10886/

前々スレ:スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part5
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1251355800/

前々スレ:スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part4
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1236865120/

前々々スレ:スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1223702612/

前々々々スレ:スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part2:ログ
http://homepage3.nifty.com/w-end/log2.htm

前々々々々スレ:スーパー戦隊 バトルロワイヤル:ログ
http://homepage3.nifty.com/w-end/log1.htm

2chパロロワ事典@Wiki
http://www11.atwiki.jp/row/

3 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:29:45 ID:dzgAAA5K0
【ジェットマン】1/1
グレイ○
【カーレンジャー】2/3
シグナルマン○/志乃原菜摘○/陣内恭介●
【メガレンジャー】2/3
並木瞬○/ネジブルー○/早川裕作● 
【ギンガマン】2/2
剣将ブドー○/ブクラテス○
【ゴーゴーファイブ】1/3
巽マトイ●/童鬼ドロップ●/冥王ジルフィーザ○
【タイムレンジャー】1/3
浅見竜也○/シオン●/ドモン●
【ハリケンジャー】1/4
サーガイン●/シュリケンジャー○/日向おぼろ●/フラビージョ●
【アバレンジャー】1/1
仲代壬琴○
【デカレンジャー】1/4
江成仙一○/白鳥スワン(消滅)●/胡堂小梅●/ドギー・クルーガー●
【マジレンジャー】1/7
小津勇●/小津麗●/小津深雪●/スフィンクス●/ティターン●/バンキュリア●/ヒカル○
【ボウケンジャー】3/7
明石暁○/伊能真墨●/ガイ●/高丘映士●/西堀さくら○/間宮菜月●/最上蒼太○
【ゲキレンジャー】2/4
サンヨ●/真咲美希●/メレ○/理央○
 残り 18名

主催:ロン○
ジョーカー:ウルザード●

4 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:30:41 ID:dzgAAA5K0
【ルール】

【スタート時の持ち物】
初期装備は怪人枠は武器装備有り戦隊側はスーツ有りで、変身アイテムを奪われたり、壊されたりしたら、変身不能になる(修理は可能)
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側からデイパックに入った以下の物を支給される。
「食料」 → 複数個のパン(丸2日分程度)
「飲料水」 → 1リットルのペットボトル×2(真水)
「開催場所の地図」 → 禁止エリアを判別するための境界線と座標も記されている。
「名簿」→全ての参加キャラの名前がのっている。
「ランダムアイテム」 → 変身アイテム以外のアイテムが1〜3つ入っている。内容はランダム。
「時計」 → 時間確認用
「筆記用具」 → ペンとメモ帳

【スタート】
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
MAPは縦軸A〜J、横軸1〜10で1辺の長さが5qとする。

【能力の制限について】
変身制限時間は10分。解除後2時間変身不可。意志あり支給品についても同様とする(会話は可能)

【放送】
放送は6時間ごとに行われる。放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去6時間に死んだキャラ名」「残りの人数」
禁止エリアは一度の放送で3区画ずつ(2時間ごとに1区画ずつ)増えていく。

5 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:31:29 ID:dzgAAA5K0
【作中での時間表記】(0時スタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 日中:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

【書き手のルール】
・書く前に必ず予約すること。投下期限は1週間。
・申請すれば延長も可。ただし、最長3日。
・自己リレーは作品投下後、1週間は禁止。ただし、書き手が豊富な時はなるべく自重しましょう。
・作品投下後の予約は24時間禁止。
・明らかな矛盾点を指摘された場合は修正しましょう

6 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:32:16 ID:dzgAAA5K0
【指摘・修正・予約に関して】
※指摘には特に制限はありません。矛盾等に気が付いたら議論スレで提起してください。
 また誤字脱字、軽微な間違いも教えて頂けるとありがたいです。
 ただし、悪意のある指摘は受け付けられません。
 指摘からの回答期間は1週間です。その間に回答をお願いします。
 (指摘の内容の辻褄を合わせられる、といった意見のある方も重ねてお願いいたします。)
※なお投下直後の作品が指摘を受けた時については、
 ・修正の見通し、何時までに完成などの回答が無く、ロワの進行を著しく妨げる場合
 ・修正に応じない、意見に耳を傾けない場合
 上記のような場合は破棄もやむなしという扱いを受けます。

※放送は一つの区切りです。
 一定のキャラだけを進ませる事は、他のキャラの行動、全体の進行に差し障ります。
 放送を跨ぐキャラの予約、放送後のキャラの予約は、キャラ全員が放送到達後、放送SSが投下された後にしてください。

7 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:33:02 ID:dzgAAA5K0
【首輪と禁止エリア】
参加者は全員、ロンによって首輪を取り付けられている。
首輪は、三つの条件で命を奪う。
一つ目の条件は、首輪に過度の衝撃を与える事。衝撃を感知すれば、即座に作動する。
二つ目の条件は、禁止エリアに入る事。足を踏み入れれば、二十秒で作動する。
三つ目の条件は、主催に歯向かった場合、ロンの意思で作動する。

また、参加者には説明されないが、首輪には盗聴機能があり音声・会話は全て記録されている。

【書き手のルール】
・予約禁止事項
 ひとりリレーを防ぐため、投下した書き手は、投下終了から二十四時間一切予約禁止、投下作品に出たキャラは更に百二十時間禁止
・トリップ
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 書き手は必ずトリップをつけてください。
・トリップの付け方
 名前欄に#(半角)に続けて適当な文字列を入れて下さい。
 「◆NdQ0UM」(例)のように、文字列に対応したIDが表示されます。
・投下宣言
 投稿段階で被るのを防ぐため、投稿する前には 「投下します」 と宣言をして下さい。
 いったんリロードし、誰かと被っていないか確認することも忘れずに。
・キャラクターの参加時間軸
 このロワでは登場キャラクターがいつの時点から召集されたかは「そのキャラクターを最初に書いた人」にゆだねられます。
 最初に書く人は必ず時間軸をステータスにて明言してください。ステータスについては下記。
・ステータス
 投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表すステータスを書いてください。

8 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:33:46 ID:dzgAAA5K0
【キャラクター名】
【○○日目 現時刻】
【現在地】
【時間軸】:ここはキャラの登場時間軸。できるだけわかりやすく
【状態】:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
【道具】:(変身アイテム、ランタンやパソコン、治療道具・食料といった保有している道具はここ)
【思考・状況】(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。複数可、書くときは優先順位の高い順に)

【基本ルール十ヶ条】
第1条/キャラの死、扱いは皆平等
第2条/リアルタイムで書きながら投下しない
第3条/これまでの流れをしっかり頭に叩き込んでから続きを書く
第4条/日本語は正しく使う。文法や用法がひどすぎる場合NG。
第5条/前後と矛盾した話をかかない
第6条/他人の名を騙らない
第7条/レッテル貼り、決め付けはほどほどに(問題作の擁護=作者)など
第8条/総ツッコミには耳をかたむける。
第9条/上記を持ち出し大暴れしない。ネタスレではこれを参考にしない。
第10条/ガイドラインを悪用しないこと。
(第1条を盾に空気の読めない無意味な殺しをしたり、第7条を盾に自作自演をしないこと)

9 :名無しより愛をこめて:2010/06/03(木) 01:34:54 ID:dzgAAA5K0
以上テンプレ貼り終了です。
作成者に感謝します。

10 :名無しより愛をこめて:2010/06/04(金) 01:39:21 ID:N1Nugjks0
保守

11 :名無しより愛をこめて:2010/06/05(土) 21:32:06 ID:JjAg1QEE0
まとめさん、かなりお忙しいようだな。
体調とか崩していなければいいが…

12 :名無しより愛をこめて:2010/06/13(日) 13:56:33 ID:Qf04tqho0
保守

13 :名無しより愛をこめて:2010/06/19(土) 18:39:51 ID:EOJacCXJ0
ほす

14 :名無しより愛をこめて:2010/06/28(月) 22:52:22 ID:3nIDTodx0
更新だぁーーー!!
後は予約が入ってくれれば…

15 :名無しより愛をこめて:2010/06/29(火) 08:26:08 ID:cIoE0Cqj0
予約ktkr!

16 :名無しより愛をこめて:2010/06/29(火) 19:10:26 ID:rr3EtRK10
これで持ち直してくれることを願おう

17 :名無しより愛をこめて:2010/06/30(水) 11:20:10 ID:p6iDcPl90
何とやる気のないスレだ。

18 :名無しより愛をこめて:2010/06/30(水) 18:21:56 ID:1J+KgQTa0
まだまだこれからよ

19 : ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:19:15 ID:vil1OAqA0
ただいまより投下いたします。

20 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:20:08 ID:vil1OAqA0
「プロミネンスシュート!」
 サンジェルへと変わったヒカルの腕から太陽のような光球が放たれる。
「ジンライシノビチェンジ!!」
 光球の標的となったジルフィーザは濃紺のスーツを身に纏うと、毛ほどの躊躇いも見せず、一直線にサンジェルへと向かっていく。
「ふん!」
 一閃――ジルフィーザの奮った杖が光球を真っ二つに切り裂く。そして、勢いを削がぬまま、杖を構え、サンジェルを襲う。
「くっ」
 身を反転させ、避けるサンジェル。だが、ジルフィーザは息吐く暇も与えず、次々に斬撃を繰り出していく。
(まずい、このままじゃ……)
 サンジェルの基本戦法は、相手の隙を突いてのカウンターか、距離を取っての魔法攻撃、またはスピードを生かしてのヒットアンドアウェイ。
 いずれにせよ接近戦は不利だ。それに加え、鎧を脱ぎ去った今の姿は裸同然。ただの一撃でも受ければ、それで勝負が決まっても何ら不思議ではない。
(なら、一気に決着をつける!)
「プロミネンスフラッシュ!」
 サンジェルの身体が眩く光り、光は衝撃波へと変わる。
 光を浴びたジルフィーザに怯んだ様子はない。だが、元よりサンジェルはこれが決まり手になるとは考えていない。
 プロミネンスフラッシュは単なる見せ球。勝負球は次の攻撃だ。
 ジルフィーザが大きく杖を振り上げる。今までと比べると、わずかだが間がある。力が込められている証拠だ。
(今だ……)
 身を屈め、足に重心を移動し、大地を蹴る準備をする。
 自らの身を弾丸とし、突進する技――プロミネンスアタック。
 殺傷力は低いが、相手を沈黙させるだけなら威力は充分。
 迫る杖。サンジェルは技を放つため、気勢を上げた。
「プロミネンス――」
 その時だ。サンジェルが技を放とうとした瞬間、ジルフィーザの杖が届こうとした瞬間、ふたりの間に赤い稲妻が走った。
 正に電光石火。ふたりがそれを視認したときにはもう胸を打つ強い力にその身を吹き飛ばされていた。
 辛うじて受身をとり、胸を強打した痛みの正体を確かめようと、視線を向ける。
 そこには一切の揺らぎもなく大地に立つ赤い戦士の姿があった。
 一目ではそれが誰なのかわからなかった。
 だが、どことなくボウケンシルバーに似たその姿と、その佇む姿にサンジェルは確信を抱く。

21 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:20:58 ID:vil1OAqA0
「ボウケンレッド。明石、君かい?」
「そうだ。その声は……………ヒカルか?」
 ボウケンレッドの問いに、サンジェルは怪訝な表情を浮かべるが、今の自分の姿を思い出す。
(この姿は初見というわけか。映士も一緒に戦ったのは一度切りと言っていたし、当然といえば当然か)
「ああ、ボクだ。君がどこまでボクのことを知っているのかは知らないけど、これがボクの本当の姿さ。
 もっとも制限下でも人間の姿には問題なくなれるようだけど」
「ふん、人間ではなかったのか」
 サンジェルの言葉に追従するジルフィーザ。
 いつの間にか立ち上がり、ボウケンレッドの傍らにまで近づいている。
「ならば、貴様への問いかけなど時間の無駄だったな」
 それで話は終わりとばかりにジルフィーザは踵を返す。
「待て!」
 制止の言葉を無視するジルフィーザ。しかし、その歩みは強引に止められた。
「貴様、どういうつもりだ」
 ジルフィーザの声が怒気を孕む。
 彼の身体はワイヤーのようなものでグルグル巻きに縛られていた。
「どうもこうもありませんよ」
 ワイヤーを辿れば、それを放ったと思われる両腕に包帯を巻いた女性の姿。
「貴方に用はなくても、私たちにはあります。とりあえず、一緒に来てもらえますか?」
「こんなもので、私の動きを封じたつもりか?」
 その言葉が示す通り、ジルフィーザが力を込めると、あっさりとワイヤーは弾け跳ぶ。
 だが、女性に特に驚いた様子は見られない。
「いいえ。この両腕では肩を叩くのも億劫なもので、使い慣れた装備を使わせてもらいました」
 飄々とした女性の態度に毒気を抜かれたのか、それともボウケンレッドたちの相手をするのは不利と感じたのか、ジルフィーザの動きが止まる。
 どうやらこれ以上、争う必要はなさそうだ。
「ヒカル、とりあえずここから離れよう。ここは目立ちすぎる」
 それには同意だ。炎と共に上がる真っ黒な黒煙。おそらくボウケンレッドもこれを目にし、ここに辿り着いたのだろう。
 一番先に駆けつけたのがボウケンレッドだったからよかったものの、これが友好的な人物ばかりとは限らない。
 問題があるとすれば、ふたつ。

22 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:21:53 ID:vil1OAqA0
「さあ、行きますよ」
 泣き崩れたままの菜摘に女性の声がかかる。
 だが、菜摘はヒカルが声を掛けたときと同様に動こうとしない。
「はぁ、出来ればこんな手は使いたくないんですが」
「げぇっ」
 一瞬の出来事だった。菜摘の身体を持ち上げると同時に、鳩尾へと打ち込まれる肘鉄。
 為す術もなく、菜摘は意識を刈り取られ、女性の肩へと寄りかかる。
「………」
 ヒカルは言葉を失った。
 確かに効率を求めれば、最適な行動かも知れないが、人が取るべき行動としてはどうなのだろうか。
「すいませんが、彼女は貴方が運んでください」
 そう言うと、ヒカルへと渡される菜摘。
「チーフ、残りのふたりを」
 遺体となったふたりの前に立ち尽くすボウケンレッド。
「チーフ?」
 女性は怪訝な声を上げるが、それは無理からぬことだろう。
 何せ、ひとりは暁の仲間である高丘映士なのだから。動揺があって当然だ。
 だが、それもわずかな間だった。
「アクセルテクター」
 ボウケンレッドはアクセルテクターを召喚し、それを身に纏う。
 そして、ふたりの遺体を頑強さが増した肩に担ぎ上げると、女性に答えを返した。
「行くか、さくら」
「ええ」
 進むボウケンレッド。それに追従するさくらという名前の女性。
 ヒカルはそのあまりにも淡々としたふたりに、またも微妙な感情を抱いた。



 ボウケンレッドたちは北へと進み、E6エリアとの境、禁止エリアギリギリのところにあるビルのひとつに腰を落ちつける。
 丁度その頃には、首輪の制限下に入り、各々が元の姿へと戻っていた。

23 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:24:33 ID:vil1OAqA0
 ジルフィーザがクワガライジャーの姿から変わったときにはふたりとも多少驚いたようだったが、特にそれで騒ぎが起こることもなく、情報交換が始まった。
 真っ先に口を開いたのは意外にもジルフィーザだ。
「シュリケンジャーですか?」
 ジルフィーザは自らスタンスや考えは語ろうとせず、ただドロップから得たシュリケンジャーの情報を淡々と語る。
「おかしいですね。サージェスの情報によれば、彼は忍風戦隊の一員で、私たちとは協力できる存在のはずですが。
 それにマーフィーはあなたの話だと、自らの意思で彼の力になった。マーフィーがそんな非道な輩の味方をするとは……」
「大方、見た目で善悪を判別したのだろう。それに争う全ての者が善悪で分けられる訳でもあるまい?」
 ジルフィーザはどこか自嘲気味に呟くと、ゴウライチェンジャーを投げ捨てる。
「話は終わりだ。貴様らと仲良く行動するつもりはない。私は災魔一族の誇りに賭けて、シュリケンジャーとロンを殺す。
 貴様らはどうとでも好きにするがいい」
 そう言うと、今度は止める間もなく、ジルフィーザはドロップの亡骸と共にビルから出て行く。
「彼の目的は"復讐"、それ以外ないようですね。
 災魔一族といえば、大魔女を降臨させるため、地球に大災害を起こそうと者たち。私たちとは相容れない存在です。
 敵対せず、情報をくれただけで満足しましょう」
 既にさくらはジルフィーザへの興味を失くしたようだ。暁とヒカルに情報交換の続きをしようと促す。
 暁に異論はないようで、思わず立ち上がった彼も腰を下ろしていた。
 しかし、ヒカルは別の意見を持っていた。
「すまないが、話は後だ。彼とはまだ話したい事がある」
 そう言うと、ヒカルも答えを待たず、ジルフィーザを追って、外へと駆け出した。



 ヒカルがジルフィーザに追いつくのに、そう時間は掛からなかった。
 考えて見れば、ジルフィーザはシュリケンジャーとの戦闘の直後。目下、制限中の身だ。
「どうした、私を殺しに来たか」
「それは君なりのジョークかい?」
 場を和ませるための軽口だったが、ジルフィーザは本気だったのだろう。彼のヒカルを見る眼にきつさが増す。
 ヒカルは早々に本題に入ることにする。

24 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:25:21 ID:vil1OAqA0
「キミがボクに投げかけた問いのことだけど」
「ふん、私が聞きたかったのは"人間"の正義だ。正義を知らぬ者、正義を持たぬ者、人に非ず者、いずれに聞いても仕方あるまい」
「そうだね。確かにボクは人間じゃないし、君の問いにも直ぐ答えが出てこなかった。正直、今も確固たる答えは浮かんでいない」
「ならば、用はあるまい」
「いや、ある。ジルフィーザ、君にはボクがその回答を導き出したとき、聞いてもらいたい」
 たちまちジルフィーザの顔が不審に染まる。確かにカレにそんな義務はない。
「キミの言いたいことは分かる。だが、興味はないかい?人間の味方をする者の正義とは何か?
 ボクは興味がある。人間の敵をする者の正義とは何かをね」
「つまり、貴様は――」
「そう、ボクが知りたいんだ。キミの問いの意味とキミなりの答えをね」
「………」
「………」
 無言になる両者。互いの視線が交錯し、互いの心情を探る。
 幾秒かの沈黙。やがて、ジルフィーザが口を開く。
「よかろう。貴様が答えを用意できたとき、私も答えを吐露することを約束しよう」
「ああ、頼むよ」
 ジルフィーザが踵を返す。今度はヒカルも止めようとはしない。
 離れていく両者。だが、数メートル程、離れたところで、ふと、ジルフィーザの歩みが止まる。
「もうひとつだけ、お前に教えておいてやろう」
 背を向けたまま、ヒカルに語りかけるジルフィーザ。
「おそらく我らの力を制限しているのは首輪ではなく、この空間の方だ。
 解明するべきは首輪ではなく、脱出の方法。脱出さえ出来れば、この首輪、案外脆いものかも知れん」
 ヒカルに言葉が届いたことを背中で感じると、ジルフィーザは今度こそ、その場を去っていた。
 その場にはヒカルと、彼を追いかけてきたもうひとりとが残される。
「お話は終わったようですね」
「ああ」
 物陰から姿を現すさくら。話の途中で辿りついたことは気付いていた。ヒカルも特に驚きはしない。
「制限についての情報が聞けたのは僥倖でしたが、結局、あなたは何が話したかったのですか?」
「……さくらさん。さくらさんの正義とはなんですか?」

25 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:26:47 ID:vil1OAqA0
「質問の答えになっていませんが――さあ、特に意識してはいません。
 言葉としての定義を語るのであれば、人間道徳に照らし合わせて、正しいことなんでしょうが。
 もっとも人間道徳は時と場合によって、かなりの変化がありますし、個々人によってぶれもあります。
 絶対的な正義はないと言っていいでしょうね」
 相変わらず淡々としたさくらの言葉にヒカルは苦笑しつつ、自分の考えを述べる。
「さくらさんのようにはっきりとしたものをジルフィーザも持っていたのかもしれない。
 けど、今、カレは揺らいでいる。ボクや菜摘と同じように、自分の正義観が信じれなくなっているんだ。
 だから、カレはボクに問いた。そして、ボクは問われたからにはキチンと答えを返したい」
「ようするに使命感のようなものですか。なるほど、理解しました」
 さくらはそう言うと、踵を返し、歩き出す。ヒカルは慌てて、その後に続く。
(さくらねーさんか。なるほど、映士に聞いていた通り、合理的でクールな人だ。
 映士が言うには激情家の一面もあるらしいけど……)
 わずかな間ながらも、映士から聞いていた人物像とその態度から、さくらの人となりを理解していくヒカル。
 ビルへと戻る場繋ぎに、暁がどうしているかをヒカルは尋ねる。
「明石は?」
「チーフなら、高丘さんと早川さんを葬っています」
「相変わらず彼は冷静だな。――冷酷といってもいいほどに」
 言葉が過ぎる。自分でもそう思えるほど、本来なら言うつもりのない言葉だった。
 だが、それこそ魔がさしたとでもいうのか、そんな言葉がヒカルの口から漏れ出す。
 その暁を批判する言葉にさくらは即座に反応する。
「違います。チーフは覚悟を決めてるんです。
 誰々が死んで悲しいとか、つらいとか、チーフにも当然そんな気持ちがあります。
 でも、そんな暇はこの場にはありません。
 ましてや私たちを引っ張る立場のチーフがそんなネガティブな感情で立ち止まるわけにはいかないじゃないですか」
 振り向いたさくらの厳しい視線がヒカルを射抜く。
「ヒカルさん。民間人ならまだしも、あなたは戦士のはずです。
 この期に及んで、チーフの気持ちが理解できないとか、覚悟が足りてないんじゃないですか?」
「………」

26 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:27:33 ID:vil1OAqA0
 失言とさくらの言葉に沈痛な面持ちになるヒカル。
 その様子を見たさくらの口元が突然、笑みを形作る。
「まあ、でも、私も人のことは言えません。私もこの場で犯した自分の過ちに身動きがとれなくなったました。これはその時の罰です」
 包帯が巻かれた両腕をフルフルと振るさくら。
 先程までの不機嫌ぶりが嘘のようだ。
「不思議な気分です。以前、映士が殺されたと思ったとき、私は取り乱し、無謀とも思える行動をとったというのに。
 でも、今は違います。私の心には微塵の動揺もありません。これもチーフのおかげです♪」
「キミは……」
 さくらの急激な感情の変化にヒカルは違和感を感じずにはいられなかった。



 眼を明けた菜摘は見覚えのない天井にまず疑問を抱いた。
 自分は今どこにいるのか?眠る前に何をしていたのか?そもそも自分は何故寝ていたのか?
 だが、意識が段々と覚醒していくと同時にそれらの回答を思い出し、菜摘は絶望に涙を浮かべた。
 頭を抱え、顔を伏せていると、ふと、誰かが動く音がする。
 好奇心が首を擡げ、菜摘は立ち上がると、その音がする方向へと歩いていく。
 いくつかある部屋の一室。空けっぱなしとなった扉の向こうから音は聞こえてきていた。
 菜摘が部屋を覗き込むと、そこには音の主の男がひとり。
「気がついたか?」
 その音の主はまるで菜摘が訪れることを予期していたかのように、彼女が声を掛けるより早く反応した。
 会うのは初めてだが、広間の騒ぎのおかげで名前は覚えている。
 明石暁だ。
 暁はどこから調達したのか、白い布を地面に敷き、そこに映士と裕作のふたりを寝かせていた。
「何をしてるの」
 消え入りそうな声で菜摘は暁に問いかける。
「こいつらの寝床を作っている。よく眠れるようにな」
「そう」
 眠ったことで少しは感情が抑えられたのか、菜摘はもう死体に縋りつくことはなかった。
 だが、菜摘は眼の前の人物が、ヒカルが答えられなかった質問にどう答えるのか、無性に気になり、同じ問いを暁にぶつける。

27 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:30:57 ID:vil1OAqA0
「そんな質問をするということは自分の正義が揺らいでいる。そんなところか?」
 菜摘は無言のまま、頷く。
「正義か。特に意識したことはないな」
 奇しくも、暁はさくらと同様の答えを返す。当てが外れ、顔を伏せる菜摘。
 しかし、暁の解は終わりではなかった。
「俺は戦士である前に冒険者だ。俺はプレシャスを探す冒険のワクワクが何よりも好きだ。
 正義とは何か?俺が何を言ったところで、そんなのはようするに理屈だ。違うか?」
 暁の真っ直ぐな視線が菜摘を捉える。
 顔を上げた菜摘はその視線を直視してしまう。
 それはどこまでも自らを信じる強さを持っていた。
 その眩しさに、思わず、後ろに下がりそうになる。そんな菜摘の手を暁が掴み取った。
「だが、その理屈を敢えて形にするなら――」
 暁は掴んだ右手を、自らの左胸に押し当てた。手を通し、菜摘に暁の心臓の鼓動が伝わる。
「以前、他のスーパー戦隊たちと共闘したことがある。そのとき、魔人クロノスを倒すため、彼らから正義の心を受け取った。
 彼らのスーパー戦隊魂を」
「スーパー戦隊魂……」
「俺は自分が正義かはわからない。だが、彼らと同じスーパー戦隊魂が俺にもきっとある。勿論、カーレンジャーのお前にも」
「私の中にも?」
「ああ。だから、お前もカーレンジャーとして、戦っていたときのことを思い出せ。お前が何のために戦っていたのかを。
 それがお前のスーパー戦隊魂を形作り、正義の心を教えてくれる」
 暁の言葉は菜摘に力を与える。
 だが、まだ駄目だ。菜摘の脳裏に壬琴に言われた言葉が過ぎる。
「でも、私はアンキロベイルスを殺してしまった」
 その言葉をそのまま口にする菜摘。だが、暁は怯まない。
「俺だってそうだ。昔、俺は俺のミスでふたりの仲間を失った。この場においても真墨、菜月、そして、映士を。
 みんな俺のせいだ。
 だが、逃げるわけにはいかない。塞ぎ込んではいられない。俺は冒険のために、好きなことを続けるために戦う。進み続ける!
 だから、俺は冒険の邪魔をする、皆の進む道を邪魔をするロンを必ず倒す!!」
 暁の感情が昂っているのがわかる。暁の怒りや悲しみや思いが右手から流れ込んでくる。
 自分以外の誰かが自分に近い思いを持っていることに安心感を感じる。

28 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:32:34 ID:vil1OAqA0
「私は明石ほど強くない」
 暁は強い男だ。弱い者が直視すれば眼が眩みそうなほどに。
 菜摘はその光に気圧されそうになる。
「でも、まだ、整理がつかないけど・・・・・・私なりに考えてみる」
 だが、勇気を出して、一歩踏み出せば、きっと、その光は闇を祓う力を貸してくれる。
「ああ」
 完全に晴れたわけではない。だが、雲に覆われていた菜摘の心には一筋の光明が走っていた。


【名前】明石暁@轟轟戦隊ボウケンジャー
[時間軸]:Task46後
[現在地]:G-6都市 1日目 夕方
[状態]:健康。ボウケンレッドに2時間変身不能。
[装備]:アクセルラー、聖剣ズバーン、スコープショット(暁)
[道具]:アクセルテクター、蒼太のメモ、ラン様カード@爆竜戦隊アバレンジャー
 ゴウライチェンジャー(クワガ)@忍風戦隊ハリケンジャー
[思考]
基本方針:ミッションの達成(仲間と合流し、脱出する)
第一行動方針:仲間をこれ以上死なせない。その為に仲間を探す。
第二行動方針:ロンを倒し、仲間を生き返らせる。
第三行動方針:ヒカル、菜摘と情報交換。マーフィーを捜すかはそれまで保留。
※首輪の制限と時間軸のずれを知っています。
※ブクラテス、竜也と情報交換を終えています。
※蒼太から蒼太が今まで会った参加者の情報、ジルフィーザから彼が知りうる限りのシュリケンジャーの情報を得ました。
※アクセルテクター内から蒼太のメモを得ました。
※首輪を通しての盗聴の可能性を認識。


29 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:35:21 ID:vil1OAqA0
【名前】西堀さくら@轟轟戦隊ボウケンジャー
[時間軸]:Task42以降
[現在地]:G-6都市 1日目 夕方
[状態]:十指欠損、応急処置、消毒済み。回復しているようには見えるが?
[装備]:スコープショット(菜月)@轟轟戦隊ボウケンジャー、Vコマンダー@未来戦隊タイムレンジャー
[道具]:婚約指輪の入ったクッキーの袋、基本支給品(菜月)、竜也のペットボトル1本。
[思考]
基本行動方針:仲間と合流し、ここから脱出する。
第一行動方針:明石の指示に従う。
※首輪の制限、時間軸のずれ、空間自体が能力を制限している可能性を知っています。
※ブクラテス、竜也と情報交換を終えています。
※蒼太から蒼太が今まで会った参加者の情報、ジルフィーザから彼が知りうる限りのシュリケンジャーの情報を得ました。

【名前】ヒカル@魔法戦隊マジレンジャー
[時間軸]:Stage35後
[現在地]:G-6都市 1日目 夕方
[状態]:左肩に銃創。胸に刺傷。共に応急処置済み。マジシャインに1時間変身不能、サンジェルの能力2時間発揮不能。
[装備]:グリップフォン、シルバーマージフォン
[道具]:基本支給品一式×2(小津深雪、ヒカル)月間宇宙ランド(付録なし)@激走戦隊カーレンジャー、深雪の残したメモ
[思考]
基本方針:時間を戻し、歴史の修正を行う。(情報を映士、深雪へ伝える。世界の崩壊を止めるための死に場所は広間)
第一行動方針:歴史の修正を行うための準備をする(情報集め)。差し当たり、明石らと情報交換。
第二行動方針:冷静すぎる明石に微妙な気持ちを、感情の変化が激しいさくらに違和感を抱きました。
※サーガイン、裕作と情報交換を行いました。また、映士から情報を得ました。
※マジシャインの装甲(胸部)にひび割れ。勇、深雪、ウメコの死に様をドモンから聞いています。
※空間自体が能力を制限している可能性を知っています。
※蒼太から蒼太が今まで会った参加者の情報、ジルフィーザから彼が知りうる限りのシュリケンジャーの情報を得ました。

30 :太陽と月 ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:38:41 ID:vil1OAqA0
【名前】志乃原菜摘@激走戦隊カーレンジャー
[時間軸]:最終回終了後
[現在地]:G-6都市 1日目 夕方
[状態]:軽い打撲、かなりの疲労。Tシャツと下着姿。カーテンを纏った状態です。イエローレーサーに30分程度変身不能。
[装備]:アクセルブレス 、クロノチェンジャー(桃)@未来戦隊タイムレンジャー、
[道具]:なし
[思考]
基本方針:殺し合いには乗らない。仲間を集めて状況を打開したい。ロンに負けない。
第一行動方針:気持ちの整理。
第二行動方針:仲間(シグナルマン)を探す。
※首輪をただ外すだけでは駄目だということに気付きました。首輪によって設けられた制限時間の情報も得ています。
※壬琴から情報を得ました。深雪のメモを読みました。
※禁止エリアでは首輪を外しても生存可能だと思っています。
※小津勇の食料、ペットボトルは長い年月を得たような状態なのを見ました。
※クロノチェンジャーの変身方法を知っています。
※変身制限に気が付きました。
※菜摘の衣服はG6エリアで燃えたと思われます。首輪(ドギー、深雪、アンキロ)、サーガインの死体(首輪付き)はG6エリアに放置されています。
※氷柱=メガブルー、並樹瞬だと裕作から掻い摘んだ説明は受けました。

【名前】冥王ジルフィーザ@救急戦隊ゴーゴーファイブ
[時間軸]:第1話前
[現在地]:G-6都市 1日目 夕方
[状態]:胸、太股に深い傷。ドロップを失い深い悲しみと怒り 一時間程度能力開放不可
[装備]:杖、ドロップの亡骸
[道具]:一つ目のライフル銃@魔法戦隊マジレンジャー、予備弾装(催涙弾5発)、サイコマッシュ@特捜戦隊デカレンジャー、真墨の首輪、支給品一式(バンキュリア)
[思考]
基本行動方針:ロンを殺す。
第一行動方針:シュリケンジャーを殺す。
第二行動方針:ヒカルに若干の興味。
※時間軸のずれ、首輪の制限を知っています。

31 : ◆i1BeVxv./w :2010/07/05(月) 22:42:20 ID:vil1OAqA0
投下終了。
誤字、脱字、矛盾点などの指摘事項、ご感想などがありましたら、よろしくお願いします。

32 :名無しより愛をこめて:2010/07/06(火) 01:30:42 ID:Huk2tg800
投下GJです!久しぶりに堪能させていただきました。

正義を己に、そしてジル兄に問い返すヒカル先生。
対峙する二人がひどく印象的でした。
そして口にする言葉とは裏腹にひどく危うげなさくら姐さん。
彼女の危うさがどこか恐ろしい。
暁の答えに一筋の光明を見出した菜摘には、少し救われたような気持ちになりました。

全体に流れる落ち着いた空気が胸に染みました。重ねてGJです!

33 :名無しより愛をこめて:2010/07/06(火) 19:23:17 ID:BHqL/13I0
菜月の時も感じたが、姐さん仲間の死を耐え忍ぶってよりは動じなくなってきてるな…
テレビシリーズ前半でちらっと見受けられた悪い意味でチーフに依存する形に思える。
そんな人間の異常性に人外のヒカルが違和感を覚える構図が不思議で面白かったです!
ただ一点だけ。さくらが映士を呼ぶ時は「高丘さん」だったはず。
一か所、呼び捨てになってます。意図的にそうされたのならいいんですが、違和感がありました。
すみません…

34 : ◆i1BeVxv./w :2010/07/06(火) 22:49:09 ID:LNaON1q90
ご感想ありがとうございます。
>>33
ご指摘の通り、記載ミスを見逃しておりました。
まとめサイト更新時に修正させていただければと思います。

35 :名無しより愛をこめて:2010/07/06(火) 23:59:38 ID:BHqL/13I0
修正&更新お疲れ様です。
そして、新たな予約!
フル稼動ですねw

36 : ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:15:25 ID:58Mt8k7G0
遅くなりました。
ただいまより投下いたします。


37 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:17:32 ID:58Mt8k7G0
 竜也たちと合流するため、舗装された道を進むセンとシグナルマン。
 その歩みは遅い。
「ふむ、理央が追いつく気配はないなぁ」
 菜月を優先し、理央を待つことを放棄したものの、やはり心配なのか幾度も後ろを振り返るシグナルマン。
「………」
 神妙な表情のまま、思考を続け、動きが鈍いセン。
 結果、移動を始めてからそれなりの時間が経つというのに、彼らは未だF7エリアを出てはいなかった。
「あっ、シグナルマンさん、そっちじゃありませんよ」
「おっと、こりゃ済まない」
 複雑に入り組んだ道に、度々、シグナルマンが方向を間違えそうになるのが、遅れに拍車を掛ける。
「カーナビが欲しいなぁ。あれば、本官が道に迷うこともないし、理央やスモーキーが今、どこにいるかなんてすぐにわかるのに」
「シグナルマンさん、カーナビじゃ、誰がどこに居るかなんてわからないでしょ」
「いや、それがわかるんだよ。カーレンジャーが持っててな」
 カーレンジャーが持っているカーナビを超えたカーナビ、カーナビックの話にしばし興じるふたり。
 にこやかに言葉が交わされる中、ふと、センの顔が神妙なものに戻る。
「どうした、セン」
「シグナルマンさん、理央さんのことについてずっと考えてたことがあるんですけど、聞いてもらえますか?」
「ああ、それは構わないが」
 シグナルマンからしてみれば、それは結論の出た話だった。
 ブドーは最初の約束した時間を守り、理央が待ち合わせた場所に辿り着こうとも、刻限になるまで戦おうとしていない。
 だから、未だ理央は追いつかず、スモーキーも本官との合流を果たせていない。
 そうだ、きっとそうに違いない。決して、スモーキーが本官よりブドーを優先しているからではないのだ。
「色々な可能性を考えて見ましたが、この説が一番しっくり来る気がします。結論から言います」
 シグナルマンの内心の葛藤は露知らず、センの口から彼の考えが語られる。
「理央さんは負けたんだと思います」
「???……なぜだ?」
 シグナルマンの頭上に無数のハテナが浮かぶ。センの言った答えがまったく理解できないらしい。
 センはシグナルマンの反応が予測できたのか、慌てず騒がず、言葉を続ける。

38 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:19:11 ID:58Mt8k7G0
「俺は理央さんが帰って来ない理由についていくつかの推論を立てました。
 その中で考えにくい推論を除外した結果、残った推論がこれです。
 まず、シグナルマンさんが言っていた、まだ戦っていない可能性ですが、これはありえません。
 ブドーは時間こそ指定しましたが、彼の目的は理央さんと決着を着けることにあります。さして、時間を気にするとは思えない。
 よしんば、彼が時間を理由に戦いを遅らせようとしたとしても、それは理央さんが許さない」
「うむぅ……」
 自分の考えを否定され、言葉を失うシグナルマン。
 反論しようにも反論するだけの論拠がない。
「確かに本官の考えは間違っているようだ。だが、それだけでは理央が負けたことにはならないぞ」
「もちろんです。俺がそう考える根拠、それはスモーキーの存在です」
「スモーキーの存在?ま、ま、ま、ま、まさか、スモーキーがブドーに懐いてしまって、帰りたくないと言っているとか」
(???……なんでそういう推論が?)
 シグナルマンの心情など知ろうはずもないセンは、彼の飛躍した考えにしばしハテナマークを浮かばせる。
 しかし、センは咳払いをひとつし、気を取り直すと、話を続ける。
「いや、そうじゃなくて。――あの後、直ぐに理央さんとブドーが戦ったとして、考えうる結果は三つ。
 ブドーの敗北、理央さんの敗北、そして、相撃ち。ただ、ブドーが敗北した場合はスモーキーが帰って来ない理由にはならないんです。
 スモーキーが帰って来れないとしたら、理央さんが俺たちのことを伝える前に、伝えることが出来ない状態に陥ったとしか考えられない。
 そして、その理由は理央さんが負けたか、相撃ちとなったか、どちらにせよ、理央さんの身に何かあったとしか思えない」
「そ、それは大変じゃないか。直ぐ、理央の元に向かわないと」
 寝耳に水の話に血相を変えるシグナルマン。対照的にセンは冷静に首を振る。
「もう確認のしようがありません。彼らの決闘の場所は今はもう禁止エリアになっています。
 理央さんの無事を確認する唯一の方法は6時の定時放送しか残されていないんです」
「そんな、また、本官のせいで犠牲者を」
 シグナルマンは天を仰ぎ、嘆く。
 一時、そうした後、シグナルマンは残る疑問をセンに問うた。

39 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:20:39 ID:58Mt8k7G0
「セン、君の推論は本官がブドーが時間を守る説を出した時には固まっていたようだが、なぜ、その時に言わなかったんだ?」
「それは……他の可能性がないか考えたかったからです。俺だって本音は理央さんの無事を祈っているんですから」
「そうか。そうだな、すまない、本官としたことが取り乱した」
「いえ」
 センは少しだけ、嘘を吐いた。
 センの推理はシンキングタイムを終えた時点で纏まっていた。
 纏まっていたにも関わらず、シグナルマンに告げるかどうか迷っていたわけ。
 それは理央が敗北したのなら、高い可能性でスモーキーも無事ではすまないと思ったからだ。
 ブドーは殺し合いに乗っている。
 ブドーがシグナルマンとスモーキーと出会った時、彼らを見逃したのは理央との決着を、殺し合いより優先したからだ。
 その理央との決着が着いたとしたら?
 彼は優勝を改めて目指すために、まず手近な誰かを斬ろうとはしないだろうか。
 シグナルマンの人物像通り、一本、筋が通っているのなら、なおさら、気持ちを切り替えるために、仲良くなった誰かを生贄に捧げようとしないだろうか。
「もちろん、あくまでひとつの可能性です。それに理央さんが負けたとしても、もしかしたらスモーキーがブドーを説得しているかも知れない。
 とりあえず、放送を待ちながら、菜月ちゃんの元に――」
「はっ、駄目ね。あんたの推理、全然間違っているわ」
 センの希望的観測を遮る女の声。
 ふたりが声のした方向を振り向けば、緑色のチャイナ服を着た女がいつの間にか立っていた。
 スラリと伸びた生足が眩しい拳法家、幻獣カメレオン使いのメレだ。
「理央様の名前が聞こえたと思って、声を頼りに探してみれば、な〜に言ってるのかしら?」
 恋する乙女は地獄耳。
「どこから聞いていたのかは知らないけど、推理におかしいことがあったんなら、是非とも教えて欲しいね」
 それはセンの本心だった。自分の悪い想像を吹き飛ばせるような根拠があれば、それにこしたことはない。
 メレはセンの言葉に臆した様子もなく、胸を張り、自信満々に答えた。
「ふん、根拠?決まってるじゃない。相手が誰だろうと、理央様が負けるわけない、それが根拠よ!」

40 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:21:42 ID:58Mt8k7G0
 その堂々とした様に、センはメレが自分の言葉に一片の間違いもないと信じきっていることを確信する。
 一切の論理を交えない根拠ではあったが、同じデカレンジャーの仲間であるバンやウメコを思わせる勢いをセンは好ましく思った。
 メレが悦に入り、センが思い出に浸る中、シグナルマンは頭を捻っていた。
「う〜〜〜〜〜ん」
 メレを見てから、どうも頭の奥で何かが引っかかっている。
 それを思い出そうと、必死に捻っているのだ。
「え〜〜〜〜〜とぉ…………………………そうだ、思い出した!君は本官が埋めようとした女性だ!!」
 シグナルマンの言葉に一瞬、場が凍りつく。
 そして、次の瞬間、メレの身体から炎が燃え上がっていた。
「そうね〜、誰かと思えば、アンタ、あの時の奴じゃない」
 メレの脳裏に苦い記憶が浮かぶ。
 ガイに不覚を取り、気絶している最中に埋められ、そこから抜け出したのはいいが、乙女としてはあり得ないはしたない様をシグナルマンに見られてしまった。
 出来れば、そのことは永遠に記憶の奥底に封じ込め、誰かが代わりに汚点を消してくれていれば、それはそれでよかった。
 だが、再度、顔を合わせてしまった以上は自らの手で除去するのが正しいあり方だろう。
「あの時は制限のせいで戦えなかったけど、今回はそうはいかないわ。ワタシの本当の力、見せてあげる!幻気充填!!」
 燃え上がった炎は黄金となり、メレの身体を包んでいく。
 一瞬にして、か弱き女性の姿から鳳凰を模した怪人の姿へと変わる。
「待ってください!」
 メレの特徴や言葉、シグナルマンの反応から、目の前の女性がメレと気付いたセンは制止の声を上げる。
 彼女の情報は理央からある程度聞いている。センの考えではメレと戦う必要性はまったくない。
 メレは既に変身してしまったが、自分やシグナルマンが無駄に制限下に陥るのは避けるべきだ。
 センはいかにすればメレを説き伏せられるか、思考を巡らせる。
 だが、障害は思わぬところにあった。
「いや、セン、待つのは君だ」
 間に入ろうとしたセンを遮りメレの真正面に立つシグナルマン。
「セン、ここは任せてくれ(キリッ)」
 その顔はセンの思惑も知ってか知らずか、なぜか自信に満ち溢れていた。
「ふん、いい度胸じゃない。いいわ、こっちに来なさい!」

41 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:24:56 ID:58Mt8k7G0
 邪魔が入らないよう場所の移動を始めるメレ。シグナルマンもそれに続く。
 センも追おうとするが、シグナルマンも力を解放したのだろう、その速度は生身のセンが付いていけるものではなかった。
(くっ、どうする!?)
 無駄な戦いは避けるべきとはいえ、既に二人とも力を解放した中で自分までも変身しては本末転倒だ。
 だが、シグナルマンとメレの戦いの結果がどう転ぶかはわからない。
 メレは激情家の一面もある。殺し合いに乗ってなくても、シグナルマンを殺すことだって充分にありえるのだ。
 センが迷いに頭を痛める中、後ろから物体が飛来する。
「とわ〜〜〜!」
 クエイクハンマーを振り回すビビデビだ。
 思考中とはいえ、瞬時に反応し、前転して、その攻撃をセンは避ける。
 そして、勢いのまま、身を翻し、ビビデビと対峙する。
「誰だい、君は」
「ビビデビはビビデビビビィ〜、殺し合いの邪魔はさせないデビィ〜〜」
 喜色満面の笑みを浮かべるビビデビ。
 センはSPライセンスを握りしめ、ビビデビを見据えた。



「覚悟はいいかしら〜?」
 ビルの裏手、光から影になる位置でメレとシグナルマンは対峙する。
「うむ。あの時、君を埋めてしまったのは、完璧に本官のミスだ。謝罪する。申し訳ない、本当に済まなかった」
 深々と、深々と頭を下げるシグナルマン。
 その有様にメレは動揺する。ノリノリで付いてきたのだから、てっきりシグナルマンもやる気なのだと思っていたのだが。
(なに?油断?油断させようとしてるの?)
「ふ、ふん、ただ謝れば許してもらえると思っているわけ?頭下げるぐらいだったら、誰でもできるわ。
 誠意を見せなさいよ、誠意を」

42 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:25:40 ID:58Mt8k7G0
 動揺のためか、微妙にピントのずれた言葉を紡ぐメレ。
 言葉にした後、内心、しまったと思うが、一度、言葉にした以上、それを通すしかない。
「さあ、どうなのよ!」
「誠意。誠意か。うむ」
 熟考するシグナルマン。
 一頻り悩んだ後、ピカンという効果音と共に何事か閃く。
「そうだ、君は理央の話では、拳法家だったな。それじゃあ、本官が君の望むままに練習相手になろうではないか!
 拳法家というのは戦っていないと落ち着かないのだろう?」
「はぁ?」
「大丈夫だ。本官は身体の頑丈さには自信がある。さあ、ドンと来い!」
 胸を叩き、自分の言葉が嘘ではないとアピールするシグナルマン。
 シグナルマンの拳法家像には疑問が残るが、メレはこれをチャンスだと判断した。
「いいわ、それで手を打ちましょう。ただし、反撃はしないこと。いいわね?」
「ああ、元からそのつもりだ」
 馬鹿な奴と内心で嘲笑し、メレはシグナルマンに向かっていく。
「はっ!」
 気勢を上げ、無数の突きと蹴りを容赦なくシグナルマンに撃ち込むメレ。
 シグナルマンは約束通り、一切の反撃をしないまま、その乱撃を文句も言わず、敢えて受けていく。
 一応、多少の防御はしているものの、ほとんどの攻撃はシグナルマンにクリーンヒットしていた。
 だが――
(なによ、こいつ!?)
 シグナルマンはただの一度も倒れようとはしなかった。
 身体に打ち込んだ感触からシグナルマンの身体が人間のそれとは異なり、鎧のような防御力を持っているのはわかる。
 しかし、時折、苦しげな声を上げるところを見ると、効いてないはずはないのだ。
 それなのに、シグナルマンは倒れない。

43 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:26:35 ID:58Mt8k7G0
「たぁぁぁっ!!」
 メレの渾身の蹴りが決まり、シグナルマンをふっ飛ばす。
 流石に着地の瞬間、よろけ、膝をつく。だが、それも一瞬のこと。
 直ぐに立ち上がると、また、胸を張り、メレの攻撃を待つ。
(なんなのよ、なんなのよ)
 こうなると、メレの胸中はイライラが解消するどころか、逆にドンドンと積もっていく。
 それも無理からぬこと。今のシグナルマンの態度はメレの攻撃など、効かないと言っているのに等しいのだから。
(いいわ、アンタがワタシをそこまで、馬鹿にするっていうのなら、本気出してやろうじゃないの。それこそ、アンタを殺せるほどにね!)
 メレの雰囲気が変わる。先程までのシグナルマンに対する動揺も、怒りに上書きされ、目の前の相手を倒すことのみに集中するようになる。
「ふっ!」
 メレは空中高く飛び上がり、釵を構えるとと、シグナルマン目がけ、回転し、突進していく。
「秘伝リンギ・可憐突破!」
 狙いはシグナルマンの胸。あるかどうかはわからないが、人間ならば心臓の位置だ。
 迫り来るメレ。
 そのとき、シグナルマンが動いた。
「シグナイザー・ポリスバトンモード!」
 シグナイザーを素早く変形させ、メレの攻撃を迎え撃つ。
「とりゃあ!」
 シグナルマンはメレの持つ釵をシグナイザーで薙ぎ払い、その勢いで彼女の攻撃の進路を強引に逸らす。
 進路を逸らされたメレは、勢いそのままにビルへと激突する。
 派手な音を立て、破壊されるビルの壁。粗い粉塵が立ち上り、視界が覆い尽くされる。
「おーい、大丈夫か!」
「ゴホッ、ゴホッ。なによ、反撃しないっていうのはやっぱり嘘だったってわけ!?」
「済まない。だが、君を殺人者にするわけにはいかない。本官は反撃するつもりはないが、それだけは断固として阻止する」
「はぁ?もう意味分かんないわよ」
 口では疑問の声を上げるが、メレはようやくシグナルマンのスタンスが理解できた。

44 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:27:50 ID:58Mt8k7G0
 ようするに彼は愚直と言えるほど真っ直ぐで、自分の信念のためなら手段を選ばない男なのだ。
 その心情に、メレは素直に共感できた。
「もう本当に疲れる奴ねぇ。いいわ、もうこれでチャラにしてあげる」
 変身を解き、女性の姿へと戻るメレ。
「おお、そうか、ありがとう。そうだ、これを君に返さないとな」
 喜ぶシグナルマンから差し出されたのは彼女がなくしたと思っていたもう一本の釵。
 まったく律義な男だ。
「シグナルマンさーん!」
 どこからかシグナルマンを呼ぶ声が聞こえる。
 この声はセンだ。おそらくメレがビルの壁を壊した音を聞いて駆けつけたのだろう。
「セン、ここだ!」
 シグナルマンの返答に、しばらくして姿を見せるセン。
「よかった、無事だったんですね。と、いうより――」
「ふん」
「説得できたんですね」
 経緯はわからないが、場の空気が悪いものではないことに安堵するセン。
 対象的に彼の右腕から吊るされた人形が不機嫌な声を上げる。
「ビビィ、残念ビビ」
「なによ、ビビデビじゃない。あんた、ついてきてたの」
 ビビデビは両腕を紐で拘束され、逆様に持たれていた。
「メレさんたちを追おうとしたら、こいつに襲われまして。
 まあ、武器があったんでなんとか変身できずに撃退できましたけど」
 ビビデビの強襲に、一時は変身を決意したセン。
 だが、ビビデビの動きが変身前でも対処できるとセンは判断し、ネジブレイザーでの撃退に成功していた。
(ゲハハ〜、計画通りビビ〜)

45 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:28:47 ID:58Mt8k7G0
 元々ビビデビも自分の力で参加者を血祭りに上げれるとは思っていない。
(制限が解けたら、また、こいつらみんな壬琴みたいに飛〜ばしてやるデビ)
 彼は彼なりの思惑で撃退されてやったのだった。
「メレさん、メレさんは理央さんが負けるはずないって言いましたよね」
「当たり前じゃない。理央様が負けるわけないわ」
「なら、理央さんは待ち合わせ場所に来てくれるはずです。
 ただ、ちょっと遅れているようなので、俺たちは先に他の仲間たちと合流しようとしていたところです。
 その後は俺たちも理央さんと合流したいと思うので、しばらく一緒に行動してくれませんか?」
「そう。まあ、理央様と入れ違いになっても困るし、いいわ、一緒に行動してあげる」
「ありがとうございます。じゃあ、はい、これ」
 笑みを浮かべ、センは水をメレに差し出す。
「なに、これ。貢物?」
「まあ、ある意味。メレさん、顔、真っ白ですよ」
 メレが慌てて、顔に手を当てるとザラリとした感触。
 鏡がないメレははっきりとはわからないだろうが、先程、吹き上げられた粉塵がメレの顔をまるで白粉が塗られたかのような状態に変えていた。
「シ、シ、シ、シグナルマン!!」
「なんだ?」
「あ・ん・た・の・せ・い・で・!……死ねぇぇぇ!!!」
 メレの渾身の蹴りがシグナルマンに直撃する。
 今度こそ、シグナルマンの身体は宙を舞い、そして、大地へと倒れ伏した。

46 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:29:43 ID:58Mt8k7G0
【名前】江成仙一@特捜戦隊デカレンジャー
[時間軸]:Episode.12後
[現在地]:F-7都市 1日目 夕方
[状態]:ネジシルバースーツを装着(メット未装着)。左肘複雑骨折、全身打撲(応急処置済)。
[装備]:ネジシルバースーツ。ネジブレイザー。SPライセンス。一つ目のライフル銃の説明書。真墨の首輪
[道具]:バンキュリアの首輪。クエイクハンマー@忍風戦隊ハリケンジャー。拘束したビビデビ。
[思考]
基本行動方針:仲間たちと合流して脱出。
第一行動方針:メレと情報交換を行いつつ、菜月ちゃんたちと合流する。
第二行動方針:理央が戻らないことに対して悪い想像(理央の敗北、スモーキーの殺害)。放送を待つ。
第三行動方針:ブドーを仲間に引き入れるため画策。連れ帰ってジャッジを下す。
第四行動方針:シュリケンジャーを危険視。ジルフィーザについては今のところ静観。
※首輪の制限を知りました。
※ネジシルバースーツは多少丈夫なだけで特殊な効果はありません。ただし、制限時間もありません。

【シグナルマン・ポリス・コバーン@激走戦隊カーレンジャー】
[時間軸]:第36話以降
[現在地]:F-7都市 1日目 夕方
[状態]:ダメージ小。全身に打撲痕。2時間能力発動不可。
[装備]:シグナイザー
[道具]:けむり玉(残数1個)、ウイングガントレッド@鳥人戦隊ジェットマン、基本支給品一式(水一本消費)
[思考]
基本行動方針:ペガサスの一般市民を保護。戦っている者がいれば、出来る限り止める。
第一行動方針:自分の無力さに強い怒りと悲しみ。
第二行動方針:菜月たちのところへ、無事と経過を報告したい。そしてスモーキーたちを待つ。
第三行動方針:黒い襲撃者(ガイ)を逮捕する。
※首輪の制限を知りました。

47 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:30:42 ID:58Mt8k7G0
【メレ@獣拳戦隊ゲキレンジャー】
[時間軸]:修行その46 ロンにさらわれた直後
[現在地]:F-7都市 1日目 夕方
[状態]:鳩尾に打撲。左肩に深い刺し傷と掠り傷。両足に軽めの裂傷。理由不明のイライラ。2時間能力発動不可。
[装備]:釵@獣拳戦隊ゲキレンジャー
[道具]:ライフバード@救急戦隊ゴーゴーファイブ、芋羊羹、フェンダーソード@激走戦隊カーレンジャー
 火竜の鱗@轟轟戦隊ボウケンジャー、支給品一式×3(恭介、ドギー、裕作)
基本行動方針:理央様との合流。理央様に害を成す者は始末する。
第一行動方針:とりあえずシグナルマンたちと行動。理央様のことを聞き出す。
第二行動方針:ガイの仲間(蒼太とおぼろ)を撃退する。
※リンリンシーの為、出血はありません。
※2時間の制限と時間軸のずれの情報を得ました。
※氷柱=メガブルー、並樹瞬だと知っています。

【名前】ビビデビ@電磁戦隊メガレンジャー
[時間軸]:星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー後
[現在地]:F-7都市 1日目 夕方
[状態]:ボロボロ。命には別状はない。1時間能力発動不可。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本行動方針:ロンに協力し、ネジレジアの復興。
第一行動方針:シュリケンジャーの配下として動く。
第二行動方針:制限が解けたら、誰かしらを飛ばす。

48 :恋する乙女は地獄耳 ◆i1BeVxv./w :2010/07/16(金) 22:31:50 ID:58Mt8k7G0
以上で投下終了。
誤字、脱字、矛盾点などの指摘事項、ご感想などがあれば、よろしくお願いします。

49 :名無しより愛をこめて:2010/07/16(金) 22:46:39 ID:X+A/3r1v0
投下乙!

50 :名無しより愛をこめて:2010/07/17(土) 11:16:20 ID:e0o+j/6h0
投下GJです!
メレは相変わらず、理央以外にはツンデレですねw
よもや、この二人の和解がなる日がくるとは。これもシグナルマンのある種の人徳(?)故か。
この状況下での歪みのなさっぷりは、ある意味頼もしいものがw

>>「セン、ここは任せてくれ(キリッ)」
このシーンは思わず、夜中に声を立てて笑ってしまいましたwあまりにも彼らしくて

ただギャグだけではなく、胸に感じるものもある良質なお話でした。
楽しませていただきました。重ねてGJです!!



51 :名無しより愛をこめて:2010/07/21(水) 09:28:58 ID:4h4hNFMq0
まとめ更新お疲れ様です。いつもありがとうございます

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