もう7時か、

【知財】特許切れの恩恵--2010年は日本国内の『軽作業ロボット元年』に [03/17](124)

1 ライトスタッフ◎φ ★ 2010/03/17(水) 19:13:02 ID:???
電子機器の組み立てなど軽作業ロボットが脚光を浴びている。大手ABBの「特許切れ」
を受け、新製品が相次いでいる。2010年は国内の「軽作業ロボット元年」になりそうな
勢いだ。

ヘルメットのような本体からぶら下がる数本の細いアーム。その先端にある“指先”が
素早く動いて小さな部品をつかみ、電子機器を組み立てる──。

そんな一風変わった形状のロボットが脚光を浴びている。複数のアームに動力を並列
(パラレル)に伝えることから、パラレルリンク式と呼ばれるこのロボット。昨年から
複数のロボットメーカーが相次いで投入し、ちょっとしたブームになっている。

口火を切ったのはファナックが昨年4月に投入した通称「ゲンコツ・ロボット」だ。
アームの先にある可動部が人のゲンコツ状で、手首をひねるように動くことから名づけ
られた。ひねる動作が加わったことで、プリント基板を斜めに差し込み、それを垂直に
持ち上げて固定する、といった複雑な作業もこなせる。「食品を扱う作業やラベル張り
にも向く」(同社)という。

さらにファナックは昨年12月、可搬重量を12倍の6kgに引き上げた「ゲンコツ・ロボット
3号」を投入。家電製品や自動車部品など、より大きく重い部品も扱えるようにした。

時を同じくして他社の参入も相次いでいる。川崎重工業は昨年4月にパラレルリンク式の
ピッキングロボット「YF03N」を発売、安川電機も今春以降に参入する予定だ。以前から
同形式を扱っていたスイスのABBも、改良版を投入している。

■崩れた「ABBの牙城」

なぜ、ここにきてパラレルリンク式ロボットの投入が相次いだのか。
きっかけは、ある技術の“特許切れ”だ。

米国特許第4976582号。「空間で要素を運動させて位置決めするための装置」と呼ばれる
この特許は、パラレルリンク式ロボットの基本構造に関するもの。最初にスイスで1985年
に出願され、米国や日本などでも登録された。

産業用ロボットと言えば、1本の“腕”を振り回してモノを持ち上げるような、大振りな
動作が一般的だ。これに対して一点に動力が集中するパラレルリンク式は、より細かな
組み立てなどの作業に向く。だが、特許が壁になって参入する企業は限られていた。
特許を保有していたのはABBで、「パラレルリンク式は実質的にABBの牙城だった」と、
あるロボットメーカーの担当者は説明する。

※続く

●ファナックの「ゲンコツ・ロボット」(写真左)。
 基本特許(右)の満了で同種のロボットが相次いで登場した
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100312/213334/ph1.jpg

◎ソース 日経ビジネス 2010年3月15日号
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100312/213334/?P=1
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