
【コラム】iPadは「出版のユニクロ」の出るチャンス [10/02/03](309)
- 1 @@@ハリケーン@@@φ ★ 2010/02/04(木) 01:48:53 ID:???
- ■リスクもリターンもない日本の書店
アップルの発表したiPadは、さまざまな話題を呼んでいる。アマゾンのKindleがハード
ウェアもソフトウェアも英語版しかないのに対して、アップルは日本語ホームページも立ち
上げて日本で売る姿勢を見せており、3月に発売されるときは日本語表示も入力も可能だ。
しかし残念ながら、日本語の本を読むことはできない。書籍ソフト「iBooks」の日本語版が
ないからだ。日本で発売されるiPadは、iPhoneを4倍程度に拡大したものにすぎないのである。
ただ、そのうちiBooksが出る可能性もある。今でもReaderboxというiPhone用の書籍ソフト
(有料)があるので、青空文庫などの無償で配布される本は読める。問題はiPadで売れる本が
出てくるかどうかだが、今のところその見通しはほとんどない。ある編集者によると「出版
業界の状況は非常にきびしく、日販(大手の取次)が在庫を減らすため『総量規制』で中小の
出版点数を絞っている。この状態で日販の頭越しに電子出版など開始したら、『おたくはiPad
で売るから、うちで扱わなくてもいいでしょ』などと意地悪されるのを恐れて、電子出版に
踏み切れない」という話もある。
この背景には、日本の特殊な書籍流通システムがある。書籍は委託販売で、小売店で売れ
残ったら返品できる代わり、再販制度(価格カルテル)で定価が決められている。在庫リスク
を負うのは、取次ではなく出版社だ。最近では返品率は50%近くに達し、返品の山に埋もれて
倒産する中小出版社が続出している。また定価のうち出版社に支払われる割合は、大手出版社
と中小では差が大きいと言われている。
このように問屋が価格をコントロールする定価販売システムでは、小売店にはリスクは
ないが、価格競争でもうけるリターンもない。これはユニクロ(ファーストリテイリング)の
登場前の衣料品業界と似ている。ユニクロの柳井正社長は、このように「小売店を生かさぬ
よう殺さぬよう」利用するシステムでは成長できないと考え、製造直販に踏み切った。在庫
リスクを取ることによって、利益も100%取るシステムを構築したのである。
ソース:池田信夫の「サイバーリバタリアン」
http://ascii.jp/elem/000/000/494/494819/
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