
【教育】売上高の3割強が海外!--『KUMON』が世界にクチコミで伝播する訳 [01/22](16)
- 1 ライトスタッフ◎φ ★ 2010/01/22(金) 18:27:30 ID:???
- 公文(くもん)式教育で有名な公文グループの海外展開は、思いのほか早い。
ニューヨークに初めての海外教室を開いたのが、1974年。すでに40年近い歴史を持つ。
実は、この年は公文にとってはひとつのエポックを画す年でもあった。創始者であった
公文公(とおる)が『公文式算数の秘密』(廣済堂出版)を書き、これがベストセラーに
なったのだ。この効果によって、公文は一気に国内の学習者数を増やすことになる。
編集者の一人は、現在、幻冬舎の社長を務める見城徹であった。現在、公文に通う
学習者は、世界46カ国で422万(のべ学習者数)、そのうち国内は142万人で、すでに
海外が国内を大きく上回っている。売上でみても、2009年3月期の697億円の3割強を
海外が占めている。
もちろん、国内は少子化が進み、公文が得意とする小学生の数は減っている。だから、
外に市場を求めていくという面がないとは言えないが、国際的な展開は公文公が、
当初から描いていた夢であった。
公は1995年に亡くなり、後継者であった毅も、その2年後に亡くなる。二人の意志を
引き継いで、公文は今も国際展開を進めている。それは単に収益を追いかけるだけでは
なく、創始者の理念を広め、その夢を実現しようという挑戦だけに、試行錯誤の繰り
返しでもある。
■それは手作りの教材から始まった
よく知られているように、公文式教育法は高校の数学教師であった公が毅のために、
手作りの算数の教材を作り始めたところから出発している。毅は公が作った教材を、
夕食の前までにすませる。仕事から帰ってきた公はそれを添削して、アドバイスを
つけて返す。そのやり取りの中から、生み出されたものだ。
だから、その特徴は一人ひとり子供の到達レベルに合わせた「個人別学習」である。
たとえば、同じ小学2年生でも、分数をやっている子もいれば、足し算引き算をやって
いる子もいる。教材は学校教育のような学年ごとの積み上げ方式ではなく、公文でいう
「下降方式」。高校基礎レベルの微積分ができることを目標にして、そこに至るには
何が必要かを学ぶという形に、組み立てられている。
そこで、重要な役割を果たすのが“指導者”である。公文では先生ではなく、指導者と
呼んでいる。問題の解き方や回答を教えるのが、指導者の主な役割ではない。その子の
レベルを見極め、レベルにあった教材を渡す、前に進むよりも復習が必要なら、復習が
必要と諭すことが、その大きな役割である。教えすぎるのではなく、その子にあった
「ちょうどの学習」を提供するのである。
ちょうどの学習によって、子供が満点を取れば、自信がついて自ら学ぶ喜びを知る。
その経験を通して、自分で勉強するという「自学自習」の習慣、言い換えれば家庭学習の
習慣を身につけることを目指している。指導者の大半を女性が占めているのも、これが
一つの理由といえる。つまり、教材、メソッド(教育法)、指導者の三つがそろってこそ、
公文なのである。そして、バックボーンとなる理念は、「われわれは個々の人間に与え
られている可能性を発見し その能力を最大限に伸ばすことにより 健全にして有能な
人材の育成を図り 地球社会に貢献する」である。少し大仰で、時代がかっていると
感じる向きもあろうが、公の教育者としての夢が凝縮されている。
※続く
◎ソース http://diamond.jp/series/genki/10006/
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