
【書店】顔見える本屋で売り上げ2倍に…東京・丸善本店の「松丸本舗」 [10/01/18](54)
- 1 きのこ記者φ ★ 2010/01/18(月) 10:01:30 ID:???
- 今年は国際読書年。出版不況が長引く中、今までの書店とは全く違う「顔が見える本屋」で、
本が売れている。東京・丸の内の丸善本店内4階の一角を占める「松丸本舗」。
丸善が昨年10月、創業140周年を記念し、編集工学研究所所長の松岡正剛さんにプロデュースを依頼。
段違いの本棚に横積みの本が混じり、新刊と古書と漫画が隣り合う、松岡さんの存在感と遊び心が
あふれる本棚だ。同本舗の客単価は通常の書店の倍額、3千円を超えるという。(飯塚友子)
松丸本舗に一歩入ると、まず戸惑う。中規模書店程度の215平方メートル5万冊の空間だが、
新刊、ノンフィクション…などこれまでの書店のジャンル分けは一切無し。
著者別の棚もなく、あるのは読書家で知られる松岡さんの、頭脳を可視化したような「リボンの恋」
「過激なエロス」など独特のテーマ分けに従い連なる本群だ。
古書も7%程度混じり、しかも本棚は日々、変化を遂げる。
「ビジネス街のど真ん中で、いたずらしてやろうと思った」と話す松岡さんには、来場者の戸惑いこそが狙いだ。
松丸の基本は、中央にあるらせん状の本棚「本殿」の2万冊。
松岡さんの書評ブログ「千夜千冊」で紹介された本と、そこから派生する本が並び、
所々に「キーブック」のカバーが付いた必読書も見える。
その周囲を、季節ごとに変化する特集本(現在のテーマは「日本が変わる」)1万6千冊が囲み、
さらに作家、松本清張の書棚を再現したコーナーも面白い。
全体を貫くのは、松岡さんの「本はもっと遊びたがっている」との考え。
「出版業界は『書物=教養』と本をまつり上げ過ぎた。でもいい本ばかりではないし、トイレや台所に本があっていい」。
樋口一葉の「たけくらべ」と、萩尾望都(もと)の名作漫画「ポーの一族」が同じ棚に並ぶ独特の空間を回遊するうち、
興味があらぬ方向に向かい、意外な本を手に取ってしまう。
実際、壹岐(いき)直也丸の内本店店長も「松丸書店はお客さまの滞在時間が長い。
客単価も通常の書店の倍の3千円超。ネット書店ではない、リアルさを表現したかった」と手応えを話す。
だが個性的な本棚作りには手間もかかる。準備期間に1年以上をかけ、30万冊近いストック本から、
丸善と松岡さん主宰の編集工学研究所のスタッフ計8人が日々、本棚のメンテナンスに努める。
松岡さんも毎週、閉店後に本棚をチェック。その痕跡が本棚の落書きや、手書きの推薦本掲示コーナーに現れている。
「本とユーザーには実はすごく距離がある。本棚を面白く演出するアイデアはまだまだある」(松岡さん)。
画一的だった書店に、一石を投じる松丸の試み。3年間の営業予定だが、ユーザーの反応がいいことから、
丸善他店での展開も視野に入っているという。
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100118/ecc1001180950000-n1.htm
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