
【コラム】「質素倹約」という美徳的な行動が人々の生活を脅かす(経済学者・岩井克人)[01/07](570)
- 1 ( ´,_ゝ`)( ´,_ゝ`)( ´,_ゝ`) φ ★ 2010/01/07(木) 17:12:15 ID:??? BE:663312454-PLT(20432)
- 「底」とは不思議な存在だ。「底なし沼」や「どん底」などには、暗く、恐ろしい雰囲気が漂う。
逆に「底抜け」でも「笑顔」や「青空」とセットなら、明るい。かつての映画タイトルではないが
「底抜け○○」などとなればコミカルでさえある。世界が景気の「二番底」の到来におびえる
この初春。様々な分野の智者を訪ねて、「底」の意味を巡る旅に出る。
経済学で「底」って何ですか。こんな素朴な質問に、経済学者の岩井克人さんからは、「それは
希望です」という答えが返ってきた。鍋の底の比喩で説明してくれた。「鍋の底は、必ずフチに
向かってあがっていく。景気の『底』は同じように、これ以上悪くならない確実なものがあるという
状態です。だから、上向くのみ、という意味で『希望』なのです」
「二番底」とは何か。今度は下り階段の例えになった。「一見『底』のような状態が、実は階段の
一『ステップ』に過ぎず、また一段がくんと落ちて安定する。『二番底』かと思って安心したら
また、と奈落の底に落ちていく。それが、恐慌です」
今が本当に底? 「『底』は常に後からしか確認出来ません。底だという感じは持っているが、
言い切る自信は、まだありません。昨年ドバイやギリシャで起きた信用不安のような危険要因は
まだまだあります」
この国の株価水準はまだ低く、景気に明るさは見えない。加えてのデフレ傾向。将来への不安に
満ちている。「その『不安』が経済ではやっかいなんです。経済動向には人間の心理作用が
強く働きます。不安を抱くことがその不安を自己実現させてしまう、ということがあって」
経済学者のケインズは、不況とは、人が本来商品を買う「手段」であるお金を、将来への不安に備え、
商品より欲しがって貯め込んでしまう状態だ、といったそうだ。お金さえあれば安心だと。で、物が
売れないから売り手は値段を下げる。でも売れない。この状況をお金を貯めている側から見ると、
お金の価値が上がることになるため、ますます貯め、また売れなくなるという悪循環。「これが
不況が進み、恐慌にいくプロセスです。【以下続く】
朝日新聞 http://book.asahi.com/clip/TKY201001070301.html
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