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南雲忠一中将を再評価するスレ(流)

1 :GF長官:2010/06/16(水) 20:38:13 ID:???
南雲長官はもっと評価されるべき(12代目)

(初代)南雲忠一中将を再評価するスレ(改)
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1210507385/
(2代)南雲忠一中将を再評価するスレ(伊)
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1215089973/
(3代)南雲忠一中将を再評価するスレ(呂)
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1218288706/
(4代)南雲忠一中将を再評価するスレ(波)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1222691768/
(5代)南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228736921/
(6代)南雲忠一中将を再評価するスレ(保)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1237378505/
(7代)南雲忠一中将を再評価するスレ(部)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/
(8代)南雲忠一中将を再評価するスレ(止)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1253350314/
(9代)南雲忠一中将を再評価するスレ(千)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1263203379/
(10代)南雲忠一中将を再評価するスレ(利)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/


147 :GF長官:2010/07/20(火) 21:25:19 ID:???
>>146の続き

スリガオ海峡での扶桑を「魚雷が命中して船体が真っ二つに折れた」と戦記等で
表現されますが、これはキールが折れたことを表しています。

またワシントン条約の結果、巡洋戦艦天城・赤城を航空母艦へ改装することが
決定されたが、関東大震災の影響で船台上の天城が破損し、急遽戦艦加賀に
代役が回って来たことはよく知られています。

天城が廃棄された理由は、キールが折損したため。
一度折れたキールを修復することは不可能で、また最初から造り直さなければ
ならない。それほど重要な構造部材なのです。


148 :名無し三等兵:2010/07/22(木) 03:17:05 ID:???
たしか、金剛だったかがキール交換してるから不可能じゃないはず。
超大工事になるのは間違いないけど。

149 :名無し三等兵:2010/07/22(木) 05:20:06 ID:???
当時はまだアロンアルファがなかったからな。現代なら超簡単に直せる。

150 :名無し三等兵:2010/07/22(木) 16:07:46 ID:???
>アロンアルファ
母艦一杯分があり各艦一箱分配備されてたら
さぞ、応急修理が楽になったような。
でも、奇麗にひっつきすぎて忘れて、内地に戻っても放置
そして肝心なときに突然パキ…

151 :GF長官:2010/07/22(木) 21:06:28 ID:???
>>148 有難うございます。これは不勉強でした。
>金剛だったかがキール交換してるから不可能じゃないはず。
交換できるものだったのか。ど、どうやって?

>>149 さすがは万能接着剤ですね。>アロンアルファ
本職もデアゴ大和建造時にお世話になりました。

>>150 そうか!飛行甲板の修復も簡単だな。
・・・たぶん塗料と一緒に燃えてしまいそうな・・・


152 :GF長官:2010/07/22(木) 21:19:54 ID:???
>>147の続き

続いて、艦首から艦尾までキールに対して垂直に並べていくのがフレームです。
ちょうどCTスキャンのように、船体を輪切りにしていくものと考えれば良いかと。

「肋骨(Frame)は内側から外板を支持し、水圧や水中での爆発力に対して、
外板の凹凸や座屈を局部的に防ぐとともに、それ自身が船体に横強力を与え、
強力甲板のビームと結合されて、横隔壁と同様に船型を保持する重要な部材
である」                             (『艦艇工学入門』)

(註)座屈とは、「構造物に加える荷重を次第に増加すると、ある荷重で急に変形の
模様が変化し、大きなたわみを生ずることをいう」(wiki)

ビーム(梁、Beam)とは、「各甲板の裏側に取り付けて両側のフレームと結合させ、
フレームと共に船体のリングを形成するものである」
甲板にかかる荷重を支え、甲板に剛性を与え、側面ではフレームを補強する役目
をなす。つまり、縦と横の両船体強力部材を兼ねている。


153 :GF長官:2010/07/22(木) 21:29:09 ID:???
>>152の続き

[船体の横断面]

                 甲板
   ┏────────────────────┓
   ┃□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃   
   ┃            ビーム             ┃
   ┃                              ┃
   ┗┓                           ┏┛
     ┃                          ┃
フレーム┃                          ┃フレーム
      ┗┓                      ┏┛
        ┗┓                  ┏┛
          ┗┓     キール     ┏┛
            ┗━━■■■■■━━┛


154 :名無し三等兵:2010/07/22(木) 21:39:50 ID:PE54Gcuo
相変わらず過疎ってるね

155 :GF長官:2010/07/22(木) 21:49:25 ID:???
>>153の続き

キールを人間の背骨に喩えると、フレームは肋骨に当たる。
故にフレームの訳語は、そのものズバリで「肋骨」(肋材)です。

そして、フレーム番号とは、

「フレームは原則として船体中心切断面に垂直に取り付け、FPからAPまで
連続的に、艦首から1、2,3・・・とフレーム番号(Frame Number)を付ける」

(註)FP(前部垂線、Fore Perpendicular)IWLと艦首前面との交点を通り、ベースラインに垂直な線
   AP(後部垂線、After Perpendicular)IWLと艦尾後面との交点を通り、ベースラインに垂直な線
   IWL(計画水線長、Designed Water Line)ベースラインに平行で計各時艦の長さを決める基線
   BL(船底基線、Base Line)船体中心の船底に接し水平な基線


156 :GF長官:2010/07/22(木) 21:56:15 ID:???
>>155の続き

[船体寸法図]

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ┃                                        ┏┛
AP┃                                     FP┏┛
 ─●─────────────────────────●────IWL
  ┃                                    ┏┛
 ─┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛──────BL

(註)日本海軍と英海軍では、APは艦尾後面ではなく、舵軸中心線としていた


157 :GF長官:2010/07/22(木) 21:57:53 ID:???
>>156の続き

・・・なんか、用語解説を始めると収拾がつかなくなるなぁ。
とりあえず、艦首と吃水線が交わるところがFP、艦尾と吃水線と交わるところがAPと考えれば
問題ないでしょう。本職も専門ではないので。

通常フレーム番号は、「F60」「Fr60」「肋骨60番と記載されます。
艦の大きさにより異なりますが、APでFr200〜250くらいになる。
よく『歴史群像』等の艦内切断図面で、「60番切断面図」とあるのは、Fr60の位置で切断した
図面であることが分かります。

では、レキシントンの「Fr60〜65」とは、どのあたりなのか。


158 :GF長官:2010/07/22(木) 22:13:09 ID:???
>>154 ですね。
まぁ当スレでは、だらだらと本編が続いて、たまにレス(ツッコミ?)がつくのが
通常進行で、むしろ過疎ってない方が珍しいかな。
初代スレと、南雲スレ乙事件(先任参謀大暴れ)くらいだったか。
あとミッドウェー関連で数日間盛り上がるくらい。

そして見計らったかのように「相変わらず過疎ってるね」等の発言が登場するのも、
また定番だったり・・・
というか、似たようなことを以前にも何度か言った気がする・・・

よ〜し、そろそろ自演で燃料投下してみるかw
1期で赤城が空を飛んだんだから、今期の最終回では大和が宇宙へ(ry


159 :名無し三等兵:2010/07/22(木) 23:43:57 ID:???
でも今更南雲を擁護しなくとも
最大の戦犯は山本だってことはみんなわかっているだろ?

160 :名無し三等兵:2010/07/24(土) 20:20:23 ID:???
毎日覗いてはいるんですがね、参加は難しいですよ。

161 :GF長官:2010/07/24(土) 20:49:56 ID:???
>>159 夏休み恒例企画「戦犯は誰だ?」 
実は昨年の夏も開催されました。こちらをどぞ→
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/527-528
今のところ、戦犯横綱はペリー提督のようですね。

>>160 有難うございます。
ですよねぇ・・・>参加は難しいですよ。
空母のガソリンタンクがどこにあるかなんて話題、参加しにくいと思います。
まぁ、読み物として楽しんで頂ければ幸いかな。


162 :GF長官:2010/07/24(土) 20:54:36 ID:???
>>157の続き

レキシントンの図面は見たことがありませんが、アクションレポートの記述から
おおよその見当はつきます。

The after torpedo explosion, whether of one or two torpedoes, appeared to be centered at about frame 85.
「後方の命中魚雷は、1本か2本かは確実ではないが、フレーム85番付近に集中したと思われる」

再度戦闘記録を確認すると、
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1253350314/708
2本目(艦尾側)の魚雷は、ちょうど艦橋の反対舷に命中している。


163 :GF長官:2010/07/24(土) 21:04:54 ID:???
>>162の続き

[レキシントン飛行甲板平面図]
                     Fr85          Fr60          FP
───────────────┼───────┼───────┤

              2本目の魚雷↓          ↓1本目の魚雷
━━━━━━━━━━━━━━━★━━━━━━━★━━━━━━━┓
                    ┌──┐                     ┃
                 ┌─┤   │       ┌─┐          ┃艦
           前部リフト│ │   │       │  │ガソリンタンク ┃→
                 └─┤   │       └─┘          ┃首
                    └──┘                     ┃
━━━━━━━┳━━━┳━┳━━┳━━━━━━━━━━━━━━┛
          ┗━━━┛  ┗━━┛
             煙突     艦橋


164 :GF長官:2010/07/24(土) 21:21:34 ID:???
>>163の続き

上図の通り、艦橋(Fr85)のすぐ横に前部リフトがあるので、ガソリンタンク(Fr60)は、
リフトから数区画隔てた前方にあったと推定できる。

The I.C. motor generator room, on the 1st platform just forward of the elevator bottle
room and between gasoline stowage tanks and I.C. room was inspected.
(註)
I.C. room(Intensive Control)艦内管制室
elevator bottle room(リフト動力室)リフト直下にある

「(被雷後)第一船艙甲板のリフト動力室の前方にあるICモーター室。そして、
ガソリンタンクとIC室の間の隔壁が検査された」

つまり、前部リフトの前方のIC室があり、更にその前方にガソリンタンクがある
といった感じですね。
こうしてみると、日米の空母でガソリンタンクの位置は大差ないと言えるかと。


165 :名無し三等兵:2010/07/24(土) 21:52:32 ID:???
>>163-164
『Summary of War Damage』のレキシントン部分を見ると、1本目の被雷箇所、
ガソリンタンクのあるFr60を分かりやすくいうと、艦橋前というか二番主砲のある辺りですね。
http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/rep/WDR/SUMMARY%20OF%20WAR%20DAMAGE%20-%20U.S.%20Battleships,%20Carriers,%20Cruisers%20and%20Destroyers,%20October%2017,%201941%20to%20.pdf

一応長官の説明の補足用にレキシントンのダメレポと
http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/rep/WDR/U.S.S.%20LEXINGTON%20%28CV-2%29,%20BOMB%20AND%20TORPEDO%20DAMAGE%20-%20Coral%20Sea,%20May%208,%201942%20%28LOST%20IN%20ACTION%29.pdf

飛行甲板から見た被雷箇所(フレーム85付近)の写真など
http://www.navsource.org/archives/02/020235.jpg

166 :GF長官:2010/07/25(日) 16:41:40 ID:???
>>165 毎度感謝します。
>ガソリンタンクのあるFr60を分かりやすくいうと、艦橋前というか二番主砲のある辺りですね。
>>163は縮尺が適当すぎましたね(汗)。訂正しときます。

>一応長官の説明の補足用にレキシントンのダメレポと
>>162は4頁の(A)、>>164は6頁の(4)にあります。

>飛行甲板から見た被雷箇所(フレーム85付近)の写真など
なんか網にかかった魚のようなものが見えるなぁ・・・

そう言えば、『零戦黒雲一家』の中で、
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1271339968/681
砂浜から海へ向かって手榴弾を投擲し、「大漁大漁♪」という場面が出て来る。
「史上初の空母決戦」も、珊瑚海の海洋生物からすると迷惑な話だったのでしょう。


167 :GF長官:2010/07/25(日) 16:45:20 ID:???
>>163訂正

[レキシントン飛行甲板平面図]

                  Fr85    Fr60                 FP
────────────┼────┼────────────┤

          2本目の魚雷↓     ↓1本目の魚雷
━━━━━━━━━━━━★━━━━★━━━━━━━━━━━━┓
                  ┌──┐                     ┃
               ┌─┤   │ ┌─┐               ┃艦
         前部リフト│ │   │ │  │ガソリンタンク      ┃→
              └─┤   │  └─┘               ┃首
                  └──┘                     ┃
━━━━━━━┳━━━┳━┳━━┳━━━━━━━━━━━━━┛
          ┗━━━┛  ┗━━┛
             煙突     艦橋


168 :GF長官:2010/07/25(日) 17:00:16 ID:???
>>140 調査結果報告(続報)

『日本海軍艦艇図面集』(日本造船学会/編)原書房より。

翔鶴の図面が見つかりました。
飛龍(>>137)と同じく、艦首に軽質油庫がある。
(「整備科軽質油庫」ではなく、ただの「軽質油庫」という名前)

飛龍の場合、最上甲板より一層隔てて軽質油庫があるが、翔鶴では、
最上甲板のすぐ下(「運用科倉庫」の位置)にある。
つまり、SBDより投下された1000ポンド爆弾は、飛行甲板前端を貫通し、
錨甲板も突き抜けて、軽質油庫に直撃、爆発炎上したというわけです。

これで決まりでしょう。
というか、そんなところに設置したら炎上するのは当たり前じゃないか・・・


169 :GF長官:2010/07/25(日) 17:01:48 ID:???
>>168の続き

それと一つ訂正を。
>隼鷹の軽質油庫は後部のみ(>>140
と書きましたが、前部にもありました。

ついでに戦艦や巡洋艦の軽質油庫の位置も調べてみました。
おおむね空母の後部軽質油庫の位置(>>128のF)と同じで、スクリューの
前方に防水区画があり、その前方に軽質油庫があるといった感じ。

例によって弾薬庫と隣接している場合が多く、重巡鈴谷では五番砲塔(20センチ砲)
の直下に弾薬庫があり、そのすぐ後方に軽質油庫がある。
空母でなくても、この配置は色々問題がありそうなんだが・・・?

まだまだ検討の余地がありそうですね。


170 :名無し三等兵:2010/07/26(月) 20:33:06 ID:???
>>168-169
繰り返しの調査、お疲れ様です。

翔鶴の軽質油庫の位置が予想通りの位置で確定できたのは嬉しいものの、
軽質油/ガソリン関係の艦内配置については、
定説とされる設計方針と実際の艦内配置の矛盾は未解決なままですねえ。

ただ、各艦の艦内図を眺めていると、バイタルパート外にガソリンを置こうとするなら、
ほとんど選択の余地なく弾薬庫の隣くらいにしか置く場所がないのかもしれませんが。

171 :GF長官:2010/07/27(火) 21:07:46 ID:???
>>170 まぁ、本人が一番勉強になったかな。
「ガソリンタンクは弾薬庫から離して設置する」とは、知識として知ってはいましたが、
実際に調べてみないと分からないものですね。

>ほとんど選択の余地なく弾薬庫の隣くらいにしか置く場所がないのかもしれませんが。
後部軽質油庫に関してはまさにそれで、主機や舵取室の関係で、ほとんど「選択の余地
なし」と感じます。ただ前部の方はもう少し融通がききそうなもんだが・・・


172 :GF長官:2010/07/27(火) 21:23:54 ID:???
>>169の続き

何と言っても、ガソリンの怖いところは「揮発性の高さ」(>>103

ガソリンと言えば引火しやすいものの代名詞的扱いですが、重油と同じく(>>107
液体そのものが燃えるのではなく、「蒸発燃焼」といって、気化したガソリンと空気
との混合気が燃焼する。

この可燃性蒸気が充満した状態では火気厳禁。マッチ一本どころか、静電気
ですら危ない。大鳳やレキシントンの事例で明らかですね。

余談になりますが、例えば夜に帰宅して玄関のドアを開けた時、「ガス臭いな」と
感じたら、絶対に部屋の電気をつけたら駄目です。蛍光灯がつく瞬間の静電気
火花により爆発する恐れがあるから。
そういう場合には、まず窓を開けて十分換気してから点灯するようにしましょう。


173 :GF長官:2010/07/27(火) 21:26:14 ID:???
>>172の続き

ガソリンも全く同じで、タンクの設置箇所だけではなく、タンク周辺の換気につい
ても、細心の注意を払わなければならない。

日米双方ともそれは周知の事項であり、日本空母ではタンクの周囲を二重構造
とし、通風装置を作動させて、常時換気するようになっていた。
一方の米空母は、

All inboard and outboard voids surrounding gasoline tanks filled with fresh water.
「ガソリンタンク周囲の内側・外側の区画は、全て真水で満たされていた」

タンクの周りに水を張って、気化ガソリンが空気と直接接触しないように対策が
施されていた。

以上を比較すると、米側の方が有効なように思いますね。
日本側だと被弾の衝撃で通風装置が故障してしまったら、おしまいだし。
想定外のことまで想定しておくのが、ダメコンの基本ですから。


174 :名無し三等兵:2010/07/27(火) 22:25:10 ID:???
後、米軍は使った分だけタンクに水を注入してなるべく気化しないようにしているのですが、
これはタンクの整備性なども考えると有効ではあるにしても面倒な手法ですね。
戦訓により日本側は周辺区画をコンクリート詰めにしましたが、気化したガスを漏らさない
という点ではやはり固体よりも液体の方が良いのです。でも水詰めるのは後が色々と面倒ですよね。

175 :名無し三等兵:2010/07/27(火) 23:03:35 ID:???
>>173-174
米はレキシントンやワスプ沈没の戦訓として
後には送油管を舷側に移設してガスが艦内に充満するのを防ぐようにもなったし
炭酸や窒素を各配管やタンク内部に充填してより入念な火災対策を施したね

176 :名無し三等兵:2010/07/27(火) 23:05:03 ID:???
何という施工。

177 :GF長官:2010/07/28(水) 21:40:51 ID:???
>>174 そうですね。
>後、米軍は使った分だけタンクに水を注入してなるべく気化しないようにしているのですが

「さらにレキシントンが損傷時の衝撃で燃料配管に亀裂が生じ、揮発して漏れた
ガスに着火して艦内に大火災を発生させた戦訓に対しては、各空母とも水中防禦
の強化と航空燃料を使用した分を海水で置き換える形にタンクの構造を改めて
安全性を向上させている」              (『歴史群像アメリカの空母』)

ただ、これは少し疑問ですね。
ガソリンと水を一緒に保管するのは、色々と不都合が多い。

まずガソリンの中に水分が含まれていると、ガソリンを燃焼させた時に発生した
熱量の一部が水分の蒸発に奪われてしまうため、熱効率が悪くなってしまう。

そのため、航空機のガソリンタンクの底には「水抜き穴」がある。>>103の通り、
ガソリンの比重は0.7で水に浮くため、水分はタンクの底部にたまる。定期的に
栓を開けて水を抜くことが保守点検作業の中に含まれています。


178 :GF長官:2010/07/28(水) 21:45:22 ID:???
>>177の続き

もともと飛行機は高高度を飛行することが前提なので、気温が零下になること
は、当然想定しておかなければならない。
燃料中に水分が含まれていると凝結してしまい、故障の原因となり兼ねない。
エンジンが「水冷」ではなく「液冷」なのと同じ理屈です。

もう一つは腐食性の問題。

「燃料による腐食作用は主として水による。
水は通常、飽和状態でガソリン中に溶解し、その溶解量は温度に比例する。
従って燃料温度が下がると燃料系統内で水が燃料から析出して金属面に
付着し、ガソリン中に含まれる酸素に助けられて腐食を助長する。

水を完全に除去することは出来ないので、腐食防止剤の添加により、水と
金属の間に膜面をつくり、両者の直接接触を防いだり、燃料の水溶解能力
を増したりしている」  (『航空用ピストンエンジン』日本航空技術協会/編)

つまりガソリン中の水分により、タンクが錆びてくるわけですね。


179 :GF長官:2010/07/28(水) 21:46:37 ID:???
>>178の続き

更に、自動車用燃料は無鉛ガソリンが主流ですが、航空用燃料は今でも
加鉛ガソリンです。
(註)鉛とはアルキル鉛のことで、アンチノック性を向上させる。

有鉛ガソリン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%89%9B%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3

「また、アルカリ性物質や酸性物質を含むと腐食しやすいので、ガソリンは必ず
中性であることが望ましい。
加鉛ガソリンではエチル液中のハロゲン化合物が燃料タンク、フィルタなどの
亜鉛を侵し、燃焼によって生じる酸化鉛、臭化鉛などはシリンダ、ピストン、
バルブの腐食を助長する」

ただでさえ錆びやすい環境なのに、その中に水を入れるとか、まして海水なんか・・・
>後が色々と面倒ですよね。
米海軍工廠の担当者は不平たらたらだったと思いますよ。


180 :GF長官:2010/07/28(水) 21:46:51 ID:???
>>175 有難うございます。
これらは実に有効な対策だと思います。さすがは「不屈のダメコン魂」ですね。

>>176 ミッドウェーには間に合ったのかなぁ


181 :GF長官:2010/07/28(水) 21:59:15 ID:???
>>173の続き

何しろ、気化ガソリンは「目に見えない」ですからね。
仮に配管に亀裂が入ったとしても、どこから漏れているのか発見することは
並大抵の事ではない。

ここで、「ちょっと待て」と思われる方があるかもしれません。
確かにガソリンの蒸気は目に見えないが、あの臭いで分かるんじゃないのか?

本職はいつもセルフのガソリンスタンドを利用していますが、給油キャップを外すと
ツンと鼻をつくアレですね。
昨晩、ガス漏れの話をしたばかりなんだし。

ところが、よく考えてみると、空母の艦内ではガソリン臭が漂っていることは極めて
日常的な光景なのです。
格納庫内や飛行甲板上で給油作業を行いますから、整備兵にとってはかぎ慣れた
もので、臭いでガソリン漏れに気付くとは、なかなか思えない。


182 :GF長官:2010/07/28(水) 22:03:40 ID:???
>>181の続き

本職はガソリンスタンドで働いた経験はないですが、たぶん似たようなものではない
でしょうか。慣れとは恐ろしいですねぇ。

大鳳の事故では、防毒マスクをしないと作業できないほど、格納庫内に充満していた
と聞きますから、それほど濃度が濃ければ誰でも気付くでしょうが、いずれにせよ、
漏洩箇所を見つけることは難しいでしょう。

現在の米原子力空母は、どんな対策が施されているんだろうか。


183 :名無し三等兵:2010/07/28(水) 22:14:54 ID:???
>>181
元スタンド員が一言。
通常、ガソリンを給油するという行為がなければ、匂いません。
そもそもSSは構造的に風通しが良く出来ています。
冬のSS作業が地獄なのはその為です。
>臭いでガソリン漏れに気付くとは、なかなか思えない
現場を知らない人の発想ですね。いや、常識の奴隷でしょうか。
SSのホームで匂うと言うことは、もうホーム内で油がこぼれているか、漏れて気化していると考えられます。
直ちにメーターを見て各部点検を行ないます。
セルフスタンドで、あのアイランドの近くでも匂わないでしょ?入れるまでは。

ですので、、
>空母の艦内ではガソリン臭が漂っていることは極めて日常的な光景なのです。
それは誰が言っているのでしょうか、それをまず疑って掛かるべきです。
海軍も内規があります、ハワイ作戦で庫外に搭載した重油等は内規違反です(安全・海軍内規の範疇)
よって、母艦の格納庫で匂いがしているというのは、一見そうかなと思われますけど。
明らかに、イメージの植え付けです。
>格納庫内や飛行甲板上で給油作業を行いますから、
>整備兵にとってはかぎ慣れたもので、
言葉のトリックではないでしょうか?
飛行甲板上なら常に風が吹いてますよね、停泊中ならともかく、航行中ならあのフラットな甲板で
匂いの元である気化ガスが滞留するはずもなく。それは、二つに分けるべきでは?<格納庫内と飛行甲板上。
で、格納庫といえども、ガソリン給油車(弾に被弾の巻き添えで火災の原因になりましたね)があるとしても
余程その機械のパッキン等が緩んでなければ漏れると言うこと自体無いのでは?
そもそも、漏れる事自体が内規に違反しませんか? その格納庫内の匂いとはガソリンではなく
潤滑油ではないでしょうか?自動車工場で匂うあの匂いです。少なくともガソリン臭とは違います。

184 :名無し三等兵:2010/07/28(水) 22:19:50 ID:???
>>182
>慣れとは恐ろしいですねぇ。
16年やってましたが、ガソリン臭は直ぐに解ります。念押ししておきますね。
通常は匂ってはいけません。給油中でもないのに匂うと言う事は、もうどっからか漏洩していると考えます。

>防毒マスクをしないと作業できないほど、格納庫内に充満していたと聞きますから、
その辺は割り引いた方が、大鳳の生存者の数とその部署を
もう一度精査する必要があるのでは無いかと具申します。

漏れていたと言う報告は艦橋の司令部要員が確認してますが、
それでも大鳳は、通常通り航行を続け、飛行甲板上では作業を行なっていますし。

185 :名無し三等兵:2010/07/28(水) 22:24:04 ID:???
もういっちょう
軽油とガソリン、匂いがちょっと違います。
灯油(ケロシン)とガソリンが違うように。

186 :GF長官:2010/07/29(木) 21:03:18 ID:???
>>183 おお!有難うございます。ひょっとしたら・・・の期待を込めて、
>本職はガソリンスタンドで働いた経験はないですが、
の一文を入れておいたのですが、まさかお目当ての方がいらっしゃるとは。
不思議なご縁ですねぇ。

ご指摘感謝します。やはり経験者に伺うのが一番ですね。
>空母の艦内ではガソリン臭が漂っていることは極めて日常的な光景なのです。
これは、例によって(汗)「出典あいまいソース」で、最近何かの戦記で読んだ
記憶はあるのですが、もしかしたら2chのレスだったかも・・・
改めて読み返してみると、つじつまが合わないところがありますね。勉強になります。

では早速質問をば。ご存知ならばお答え下さい。
ガソリンスタンドの地下タンクはどのような構造なのでしょうか?
二重構造なのか。また、タンクの周りはセメントで固めているだけですか。
それと防火対策にどのような事がなされているのか教えて下さいませ。


187 :GF長官:2010/07/29(木) 21:40:50 ID:???
>>182の続き

ただガソリンが気化すれば、常に引火するわけではない。
それが、「燃焼範囲」です(>>102
ガソリンならば、1.4〜7.6%

燃焼範囲とは、空気量に対するガソリン蒸気量の体積比率で、例えば、
空気100リットルに対して、ガソリン蒸気が1.4リットルならば、1.4%。
つまりガソリン蒸気量が燃焼範囲内にある時に限り、引火するのです。

下限値(1.4%)未満の場合、マッチをすっても引火しない。
(例:空気100リットルに対して、ガソリン蒸気1リットル→体積比率1%)

逆に上限値(7.6%)超の場合も同様。
(例:空気100リットルに対して、ガソリン蒸気10リットル→体積比率10%)


188 :GF長官:2010/07/29(木) 21:42:50 ID:???
>>187の続き

昨日「ガソリン臭」の話題を出したのは、艦内の気化ガソリン濃度が、燃焼範囲内
にあるのかどうか、人間の鼻でかぎわけられるのか?
ここにつなげて行くつもりだったのですが、少々無理があったようですね。

ガソリンスタンドでは、「火気厳禁」「給油中エンジン停止」と掲示することが、法令
で定められていますが、仮にタバコをふかしながら入って来ても引火することはない。
>そもそもSSは構造的に風通しが良く出来ています。(>>183
気化ガソリンに対して空気量が圧倒的に多いので、体積比率が下限値を上回る事が
ないからです。

ここで重要なのは、「風通しが良く出来ている」。
これが”風通しの悪い”室内の場合、濃度が上昇し、危険な状態に陥ってしまう。

大鳳もレキシントンも密閉型格納庫。
クローズドハンガーは、艦内で爆弾が爆発した場合の被害が大きくなるとの欠点が
指摘されますが、ガソリン漏れが生じた場合も危険。


189 :GF長官:2010/07/29(木) 21:45:20 ID:???
>>188の続き

「しかし、この時(大鳳)艦内では被雷箇所の軽質油タンク亀裂部分から噴出した
ガソリンが気化ガスとなり、第二格納庫に充満していった。運用科担当員は防毒
マスクを着け、毛布で亀裂孔を閉ざそうと懸命の作業を続行していた。

やがてガソリン洩れの勢いは弱められたが、気化ガスはその濃度を高め、防毒
マスクの機能は低下し、ガス中毒でバタバタ倒れるものが続出した」
                             (『歴史群像 空母大鳳・信濃』)

このままでは、艦内の蒸気濃度が燃焼範囲内に入ってしまうため、速やかな
換気が必要となる。

「続けて”第一次戦闘配備を解き、全艦通風換気せよ”が下令された。
第一第二格納庫に通じる右舷四箇所、左舷五箇所の扉をすべて開き、ガスの
逃げ口を作った。

通路の密閉扉を全開にし、大型排風機は全力運転、後部エレベーターを下部
格納庫まで降ろして換気に努めたが、防禦第一の目的で建造した大鳳には、
外気の入る場所がなかった。やむなく、舷窓をハンマーで打ち破り外気を入れた」


190 :GF長官:2010/07/29(木) 21:50:45 ID:???
>>189の続き

執筆者は、陥没した前部エレベーターの上方を塞いだ仮設飛行甲板を取り除き、
前部エレベーターから格納庫内を通って後部エレベーターへ抜ける、自然通風路
を設けるべきだったと指摘していますが、果たしてうまくいったかどうか・・・

逆転の発想という視点を加えるならば、燃焼範囲には上限値も存在するので、
艦内を完全密閉してガス濃度を7.4%以上に保てば、引火の心配はない。
まぁ、そうなると艦内では何も出来なくなってしまうので、極論という他ないですが。
防水区画で細かく区切られた艦内が、均一濃度になるとは考えられないし。

そして1423時、艦内で大爆発が発生し、不沈空母だったはずの大鳳はわずか
一発の魚雷で姿を消してしまった。

『空母エンタープライズ』によれば、マリアナ沖海戦の参戦したビッグEの副長は
戦闘前にこう訓示したと言う・・・
「ジャップに太平洋の半分をくれてやろう。海の底半分を」


191 :GF長官:2010/07/30(金) 21:53:19 ID:???
>>190の続き

結局日本海軍は大鳳の戦訓を基に、信濃ではガソリンタンクの周囲をセメントで
囲むことにした。

「信濃では、大鳳沈没の戦訓からガソリンタンクの空所をセメントで充填した。
しかし固体で囲む限り、外圧は直接タンクの亀裂を生じ、気化ガスの漏洩は起こった
のではないかと思われる」                    (『空母大鳳・信濃』)

根本的な解決とはならなかったようですね。
米空母のように水で囲んだところで、爆発の衝撃を完全に吸収することは出来ず、
タンクに亀裂が生じる恐れは十分にある。

う〜む、悩ましい問題だ。
固体も液体も気体も駄目だとなると、飛行機の防弾タンクのようにゴム系の物質で
覆うしかないな(穴が開いても自然に塞がる仕組み)
しかし強度が・・・


192 :GF長官:2010/07/30(金) 21:55:08 ID:???
>>191の続き

ここで、もう一度レキシントンのタンク構造(>>173)を思い出して頂くと、周囲を真水
で覆っていたのなら、物理的に気化ガソリンと空気は接触しないはず。なのに何故
艦内爆発が起こってしまったのか。

完璧に思える米空母の防禦にも、一つだけ「抜け穴」があった。それが配管です。
搭載機に給油するために軽質油庫があるのだから、給油配管は必須。
そして配管全長に渡って、真水で覆うなんて無理な話ですね。

すなわち、
魚雷命中→給油配管に亀裂→ガソリン漏れ→気化ガソリン充満→引火爆発
これがレディ・レックス沈没の真相でした。


193 :GF長官:2010/07/30(金) 21:56:01 ID:???
>>192の続き

後世の我々からすると、別段驚くようなことにも思えませんが、当時の設計者
にとっては、意外な盲点だったのではないかと。
ガソリンタンクの防禦は、タンクの事だけを考えていてはいけないのです。
ほんとダメコンは、「想定外」との闘いですなぁ。

これらの戦訓に鑑み、米空母では給油管を艦外に移し、戦闘前には配管内の
ガソリンを抜いて、炭酸ガスを詰める等の対策が採られている(>>175
このあたりは、流石ですね。


194 :名無し三等兵:2010/07/30(金) 23:35:52 ID:???
大鳳の戦闘詳報は、海軍省が空襲で焼失した時に燃えてしまったらしいのですが、
戦後に米軍が聞き取り調査したレポートが公開されてます。

http://www.fischer-tropsch.org/primary_documents/gvt_reports/USNAVY/USNTMJ%20Reports/USNTMJ-200H-0745-0786%20Report%20S-06-2.pdf

斜め読みした限りですが、微妙に日本側で伝わっている内容と違うなあ…

195 :名無し三等兵:2010/07/31(土) 00:55:28 ID:???
>>171
といっても前部もそうスペースが余っている訳ではありませんからねえ。

まあガソリンタンクの更に前に位置している重油タンクとは入れ替えられそうですが、
入れ替えても防御は厳重にしなければいけないわけで。
そして防御を厳重にするということは、その分の重量がより前部に移動して艦首が重くなるますし、
艦首によせればよせるほど、艦幅が狭くなりますから防御を考えるとタンクの容量も確保し辛いでしょうし。

どうせ弾火薬庫に準じた防御を施すのであれば、バイタルパートに含めないのであっても、
隣接させておいた方が、艦の重量バランス的にも設計的にも楽なのかなあと思ったり。

196 :名無し三等兵:2010/07/31(土) 15:31:34 ID:???
全く流れに関係ないけど豆知識。
・インド洋作戦でハーミス沈没の写真を撮影した94式水偵には、後の芙蓉部隊指揮官美濃部少佐が乗っていた。
・ミッドウェーでの長波輻射命令は、引継ぎの筑摩機や2式艦偵が合流する為のもの。
長波輻射は100〜150浬しか届かず、200浬以上離れた母艦へ向けて輻射しても届かないからだ。
だから長波輻射命令のタイミングは別に遅くなく、後続機が電波を捕捉できる範囲にいないと意味がない。

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